「車中泊」人気の裏で“トラブル”も増加!? キャンピングカー市場「空前の急成長」による「課題」と「解決策」とは

近年、キャンピングカー市場がかつてない活況をみせるなか、新たなトラブルも発生しているようです。キャンピングカー業界団体の日本RV協会(JRVA)では、どのような対策を打っているのでしょうか。

国内キャンピングカーの保有台数は16.5万台まで拡大! 一方でトラブルも

 2025年1月31日から2月3日まで国内最大級の規模のイベント「ジャパンキャンピングカーショー(JCCS)2025」が幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催され、多くの来場者で賑わいました。
 
 主催する日本RV協会(JRVA)によると、2024年の国内キャンピングカー累積保有台数は過去最高規模の16万5000台に成長したといいますが、一方で、車中泊利用者が増えたことによるトラブルもあるといいます。どのようなことが起きているのでしょうか。

「車中泊」人気が高まるなか、ユーザー増加によって思わぬトラブルも増えているようです[画像はイメージ]
「車中泊」人気が高まるなか、ユーザー増加によって思わぬトラブルも増えているようです[画像はイメージ]

 日本には多くのキャンピングカーを製作・販売するビルダーがあり、各社ごとに相違工夫を凝らした車両を開発・製造・販売を行っています。

 JRVAは、そうしたキャンピングカーに関連する企業で構成された組織です。

 その活動について、JRVAの広報担当は次のように話します。

「車両を販売するだけでなく、キャンピングカー業界として、もっとキャンピングカー文化を根付かせるための活動を行っています。

 具体的には、車中泊施設である『RVパーク』の推進、レンタルキャンピングカーの貸出、くるま旅を楽しむオーナーズクラブのサポート、自治体との協力、行政や官公庁などの関連団体との連携、そして自然や文化など観光資源を守るマナーの啓蒙などです」

 キャンピングカーに関する車両の法規もたびたび変更されることがあります。

 単にキャンピングカー文化の盛り上げ役だけではなく、業界団体として監督官庁との交渉や連携を図るという非常に重要な役割も担っているのです。

 さてコロナ禍以降、密を避ける旅のスタイルとして、アウトドアでのキャンプや車中泊の旅が一気に普及しました。

 これにあわせ、国内のキャンピングカー市場も急速に成長を遂げています。

 JRVAがまとめた「日本RV協会 年次報告書2024」によると、国内キャンピングカー累積保有台数は年々増えており、2024年は前年より1万台増えて、過去最大規模の16万5000台まで伸びています。

 これは調査を開始した2005年から比べると、実に3倍以上の増加だといいます。

 ところがこうした普及が広がる半面で、一部では弊害も起きています。

 道の駅や高速道路のSA/PAといった公共の駐車場で、キャンピングカーなどによる不当な長期滞在や生活ごみの不法投棄、敷地を占拠してのキャンプ行為といった迷惑行為が、各地で発生しているのというのです。

 特に一部の道の駅などでは、夕方から朝にかけて多数のキャンピングカーが宿泊のために駐車場を使っていることから、通常の利用者がクルマを止められず、施設の売上に影響が及んでいるという見方もあります。

 これは、急激な車中泊ユーザー増加にともない、キャンピングカー用スペースやごみ捨て場などの設置箇所が不足している点も挙げられます。

 加え、新たに車中泊を始めた人たちが公共の駐車場で「キャンプ場」かのように振舞ってしまうなど、基本的なマナーを知らないということも要因として考えられます。

 マナー違反の利用者に対しては、周囲のキャンパーだけでなく、駐車場施設の管理者も頭を悩ませており、マナーの周知と徹底が喫緊の課題となっているようです。

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