「車中泊」人気の裏で“トラブル”も増加!? キャンピングカー市場「空前の急成長」による「課題」と「解決策」とは

すべてのキャンピングカーユーザーが再確認すべき「マナー」とは

 いっぽうJRVAでは、こうした問題に対して正しいキャンピングカー文化をさらに根付かせるべく、「公共駐車場におけるマナー10か条」を掲げ、啓蒙に取り組んでいます。

 10か条は以下の通りです。

車中泊専用施設「RVパーク」の一例[画像は「RVパークはすぬま」(千葉県山武市)]
車中泊専用施設「RVパーク」の一例[画像は「RVパークはすぬま」(千葉県山武市)]

1.長期滞在は行わない

2.キャンプ行為は行わない

3.許可なく公共の電源を使用しない

4.ごみの不法投棄はしない

5.トイレ処理は控える

6.グレータンク(編集部注:一部のキャンピングカーに備わる生活排水を溜めるタンク)の排水は行わない

7.発電機の使用には注意を払う

8.オフ会の待ち合わせは慎重に

9.車椅子マークの所に駐車しない

10.無駄なアイドリングはしない

 またJRVAでも、キャンピングカー用のスペースが足りないという根本的な問題に対し、先にも触れた認定施設の「RVパーク」設置も推進することで解決を図ろうとしています。

 これはキャンピングカーや車中泊車、一般のクルマでも安心して利用ができる車中泊専用の施設です。

 車中泊トラブルの直接の原因にもなっている、ごみやグレータンク排水などを処理する設備の整備に加え、利用者専用のトイレや電源設備などが設置された有料の駐車場となっています。

 JRVAの担当者は、次のように話します。

「最近では、RVパークを目的地とした旅行を計画しているユーザーも多くなっています。

 日本全国津々浦々に500か所を超えるRVパークが設置されており、外部電源の確保、トイレや入浴施設、ドッグランなど様々な設備をもつRVパークが増えているので有効活用していただき、より一層充実したクルマ旅を楽しんで欲しいです」

※ ※ ※

 なおJRVAが主催する「くるま旅クラブ」に入会すると、RVパーク以外にも会員向けの車中泊施設を借りることができるほか、関連施設などの割引特典が用意されています。

 さらにJRVAに加盟するキャンピングカーメーカーのユーザー向けに設けられた特典付きの会員制度もあるので、あわせて検討してみると良いでしょう。

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ホンダ フリードプラスでの車中泊(イメージ)

Writer: 雪岡直樹

1974年東京生まれ。フォトスタジオアシスタントを経てフリーランスのフォトグラファーへ。雑誌やWeb媒体の撮影を担当。自動車雑誌の撮影と並行してユーザーインタビューやイベントレポートを担当することで、ライターとしても活動。国内最高峰のレース「SUPER GT選手権」を長年取材。新車情報やレースレポート、イベントレポートなどを雑誌やWebに寄稿する。

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