「どんな神経をしているんだ?」「永久に免許取消しでいい」 救急車にあおり運転をした男を逮捕 どんな罪になる? 罰則強化求める声も
免許取消し処分を受けた後はどうなる? そもそもの緊急自動車に遭遇したらどうする?
あおり運転によって免許取消し処分を受けた後は、免許をしばらく再取得できない「欠格期間」があります。
しかし、行政処分前歴のないドライバーであれば2~3年で免許が再取得できるようになるため、この点に不満を抱いている人も少なくないといえるでしょう。
そもそも、緊急自動車が接近してきた場合にドライバーがとるべき行動は道路交通法第40条に規定されており、交差点やその付近にいるときは交差点を避け、原則として道路の左側に寄って一時停止しなければいけません。
また、それ以外の場所において緊急自動車が近づいてきた場合は、車両は道路の左側に寄って進路を譲らなければならないと決まっています。

これらの規定に従わず緊急自動車の進行を妨げると「緊急車妨害等違反」に該当し、違反点数1点、普通車で反則金6000円が科される可能性もあります。
そのほか道路交通法第75条の6 第2項においては、緊急自動車が高速道路の本線車道に入ろうとしているときや本線車道から出ようとしているときは、緊急自動車の通行を妨げてはならないと規定しています。
そのため、高速道路において緊急自動車の出入りを妨げると「本線車道緊急車妨害違反」に当たり、違反点数1点のほか普通車で反則金6000円の納付を求められる可能性も考えられます。
運転中にはたびたび緊急自動車に遭遇する場面があることから、緊急自動車の進行を妨げないように、改めて対応方法を確認しておくことが大切です。
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大音量で音楽やラジオなどを聞きながら運転をしていると、緊急自動車の接近に気付かない場合があり大変危険です。
適切な音量設定を心がけるほか、運転中は周囲の確認をしっかりとおこないましょう。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。






















