全長4.1m! ジープの常識を覆す「最小SUV」がスゴかった! 2WDでEVの「Jeepアベンジャー」驚くべき実力とは?

2WDだけど雪道もイケる!?

 そんなアベンジャーに乗って、今回はスノーボードに出かけてみました。

 朝5時に埼玉県の自宅を出発。関越自動車道で新潟方面へ向かいます。

 早朝に出かけるとき、ガソリン車だとエンジンの始動音が気になるものですが、アベンジャーはEVなので無音で発進できるのはうれしいところ。さっそくEVの恩恵を感じられました。

 アベンジャーは、車両下部に54kWhのバッテリーを搭載し、最高出力は156馬力、最大トルクは270Nm、一充電あたりの航続距離は486km(WLTCモード)を達成しています。

ジープ「アベンジャー」
ジープ「アベンジャー」

 高速道路での走りは頼もしく、アクセルを踏み込むとすぐに反応し、かといって機敏すぎずにシームレスにスピードを増していく様は「さすがはEV」といったところ。

 また、小回り性能の良さも特筆すべき点で、ICから本線へ続くきついカーブでもグイグイ切り込んでいくことができ、まるでスポーツカーのようなコーナリング性能を発揮してくれたことに驚かされました。

 現代のモデルで必須ともいえる、運転支援機能も充実しています。「アダプティブクルーズコントロール(STOP&GO機能付)」や「レーンポジショニングアシスト」も自然な操作感となっていて、長距離走行も安心して任せることができます。

 EVで気になるのは航続距離や充電についてでしょう。航続距離はメーター内で確認でき、充電の残りのパーセント・航続距離がどちらも表示されており、充電のタイミングが判断しやすいと感じました。

 今回は約400kmを走り、往路・復路で1回ずつ急速充電することで、航続距離はまったく問題なく走行することができ、「EVでも普通に使える」ことを体感できました。

 なお、寒い冬の時期はEVでエアコンを使うと航続距離がグンと減るという話もありますが、アベンジャーは高効率なヒートポンプ式のエアコンを搭載。ONにしても残りの航続距離が減るといったことはなく、エアコンとシートヒーターを併用して、快適な車内で移動することが可能です。

 そんなアベンジャーですが、雪道での性能はどうなのでしょうか。

 実はアベンジャーは4WDではなく前輪駆動の2WDのモデルです。ジープブランドの前輪駆動車として初めて、「ノーマル」「エコ」「スポーツ」「スノー」「マッド」「サンド」から選択できる「Selec-Terrain(セレクテレイン)」と「ヒルディセントコントロール」が標準装備されています。

 スノーモードは、凍結した道路やトレイルで最大限のトラクションを発揮する走行モードですが、雪道で切り替えるとタイヤがしっかりと路面を捉えている感じがあり、四駆のように安定して走行することが可能。

 2WDであってもしっかりと“ジープしてる”感じがあり、頼もしい一面を見ることができました。

 今回は2人乗車で2人分のスノーボードとブーツ、ウェアなどを荷室に詰め込みました。さすがにラゲッジスペースだけでは狭いので、後席を前に倒して空間を広げたのですが、まだまだ余裕たっぷり。

 2人乗車であれば、かなりの量の荷物を積載することができるでしょう。

 そして、便利だったのが、カギを持っている状態でクルマに近づくと自動で施錠・開錠を行ってくれることです。スノーボードは荷物が多く、グローブをはめていると施錠・開錠の操作がしづらいのですが、カギを持っているだけでOK。

 アウトドアレジャーはもちろん、買い物といった日常使いでも使える機能だと感じました。

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