まさかのトヨタ「新型“bB”!?」登場する? 元祖「箱型“ワル系”ワゴン」復活に期待大! トヨタ「カヨイバコ」どうなるのか

商用から個人ユースまで視野に入れた「未来の箱型ワゴン」!?

 大きな注目を集めたもうひとつのポイントは、さまざまな使い方が提案された複数のカヨイバコのなかに、「bB+コンセプト」とフロントマスクのディスプレイに表示された、ローダウンのカスタマイズモデルが含まれていたからです。

 ここでいう「bB」とは、2000年から2015年の間、2世代に渡ってトヨタが販売したコンパクトハイトワゴンを指します。

トヨタ「KAYOIBAKO(カヨイバコ)」は拡張性大な次期「ハイエース」の姿だった!?
トヨタ「KAYOIBAKO(カヨイバコ)」は拡張性大な次期「ハイエース」の姿だった!?

 初代bBは20代男性をターゲットに開発され、ユーザーがカスタマイズする余地を残したシンプルな内外装デザインを特徴とします。

 4mを切る短い全長に、約1.7mの高い車高を組み合わせた5ナンバーサイズで、1.3リッターおよび1.5リッターガソリンエンジンと4速ATのパワートレインに、FF(前輪駆動)と4WDの駆動方式を設定していました。

 そんな初代bBは、デビューするや当初の狙いが見事当たるだけにとどまらず、幅広い層に受け入れられ、大ヒットモデルとなりました。

 bBを購入した若者は、ホイールを交換し大径化したりローダウンするなどの思い思いのカスタムを施しますが、ちょっと「ワルっぽい」カスタマイズをしたものが目立ちました。

 カヨイバコ「bB+コンセプト」は、そのDNAを受け継ぎ、ローダウン&大径ホイールといった”ちょい悪”のテイスト溢れるバージョンとなっていました。

 別のカヨイバコでは、アウトドアレジャーを楽しむ仕様もあり、こちらは逆にリフトアップされている様子。

 さらに真っ白なボディが映える仕様は、ビジネスユースを想定したものでした。

 コンパクトカークラスの全長を持つカヨイバコですが、荷室長は全長4.7mのワンボックス商用バン「ハイエース」並みで、さらにホイールベースの伸長も容易とのことでした。

 つまり現行ハイエースのような、ショート・ロング・スーパーロングといったバリエーション展開も可能であることを意味しています。

 現行型ハイエース(200系)は、2004年のデビューからすでに20年が経過したロングセラーモデルで、次期型の登場が待たれています。

 カヨイバコは、そんなハイエースの未来像を示したコンセプトカーとしての側面があったと考えるのが自然でしょう。

 JMS2023の閉幕から以降、カヨイバコについての続報はありませんが、bBのような拡張性を持った次期型ワンボックスワゴン・バンが登場する可能性は決して低くないと筆者(佐藤亨)は予想します。

 今年2025年秋に開催のJMS2025では、進化したカヨイバコ“Ver2.”の姿を見ることができるかもしれません。

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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