ダイハツ「“5ドア”軽SUV」がスゴかった! 全長3.4mの超本格“四駆”×精悍ボディ採用! スズキ「ジムニー」の“真っ向ライバル”「テリオスキッド」どんなクルマ?

「乗用車感覚」を強調した派生モデルも追加

 2002年には派生モデル「テリオスルキア」が登場。テリオスキッドと比べて車高が20mm下げ、コンセプトである「乗用車感覚」を演出しました。

 SUV色を薄めたバンパーとグリルを装着し、サイドアンダーミラーやテールゲートに設置されるスペアタイヤも廃止され、かわりにパンク応急処置セットを備えます。

復活に期待大! ダイハツの本格“四駆「テリオスキッド」
復活に期待大! ダイハツの本格“四駆「テリオスキッド」

 実質的にテリオスキッドの1グレードに位置し、さらなる拡販の貢献に期待されたテリオスルキアでしたが、残念ながら翌2003年にラインナップから消失します。

 2006年のマイナーチェンジで、テリオスキッドは全車にインタークーラーターボを採用。

 そして2012年5月に生産が終了し、翌6月に販売も終了。後継車は販売されず、およそ14年に渡る歴史に終止符を打ちます。

 テリオスキッドの販売終了後、ダイハツのラインナップから軽SUVは姿を消しますが、2015年に「キャストアクティバ」が登場。現在は「タフト」が引き継ぎます。

 テリオスゆずりの設計により、軽自動車として極めて高い悪路走破性を有したテリオスキッド。

 当時、軽の本格SUVでは唯一の5ドアで乗降性はよく居住性も良好で、ターボエンジンによりパワーもあって、走りも不足ありませんでした。

 荷室のスペースの狭さなど、スーパーハイトワゴンなどと比べ利便性で劣る部分はありましたが、テリオスキッドの長所を必要とするユーザーは多かったはず。

 目立たないものの堅実な作りと走りが、14年という長きに渡って愛され続けた理由でしょう。

※ ※ ※

 テリオスキッドは「隠れた名車」と称されるのに十分な性能と魅力、そしてユーザーの支持を備えるクルマでした。

 もし今、テリオスキッドのコンセプトを受け継ぐ軽SUVがあったなら、新たなジムニー対抗モデルとして人気を集めるかもしれません。

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Writer: type-e

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