120万円安い! トヨタ「“新”アルファードX」発売! 待望の8人乗り「最安モデル」が追加! 上級仕様と違っても中身は「十分すぎる」! 実際どんな人が買ってる?
実際の購入層は? 何が決め手?
そんな注目グレードのアルファードX、実際にはどのような反響があるのでしょうか。首都圏にあるトヨタディーラーA店のスタッフは以下のように話します。
「少しでも現実味のあるアルファードが追加されたということで、いわゆる、子だくさんなご家族に大変喜ばれています。
それまでは先代型のヴォクシーにお乗りのお客様で、3人目のお子さんが生まれたことを機に、より大きなミニバンということでアルファードが選択肢に挙がったそうです。
お子さまが3人以上いらっしゃるご家庭だと、ミニバンでも選択肢が限られてくるんです。ご主人が運転して、奥さまがセカンドシートに座ってお子さまたちの面倒を見る。豪華なシートよりも車内を移動しやすいシートの方がありがたいそうです」

アルファードの魅力として、2列目シートの豪華さが挙げられます。3人がけではなく、広いスペースを2人がけの独立式にすることで、VIPやゲストが乗ってくつろげるようになっています。
しかし、8人乗りでは一般的な3人がけになるので高級感は薄れますが、子育て中の家族としては使い勝手がいいのかもしれません。
「高級ミニバンとしてのアルファードではなく、家族が快適に移動するための選択肢としてアルファードを選ぶといった使い方をお望みのお客様には、8人乗りのXはベストな選択肢といえますね。
ただ、人気モデルのため、納期は目安として半年〜8ヶ月程度とお伝えしています」(トヨタ販売店A店スタッフ)
また、別の販売店B店のスタッフは以下のように話してくれました。
「20代のお若いご夫婦で、お子さんが生まれたらアルファードで旅行に行きたいというご希望がおありでした。しかし、2023年にフルモデルチェンジした現行モデルは先代型よりも全体的に高額になってしまいました。
家のローンもあるし、さすがに諦めて他のクルマにしようか…と思っていたタイミングでハイブリッドXのグレードが追加されたことを知り、ローン審査がクリアできたらという条件で契約を試みたところ、見事通過。
それまでは10年落ちの中古車に乗ってコツコツとアルファード貯金をしてきたそうです。こうして念願のアルファードオーナーになれたと大変喜んでいらっしゃいました」
高級ミニバンの地位を確立したアルファード、そしてヴェルファイア。
若い世代の間では「アルファードに乗りたい!」と、アルファードのブランド力が絶大なようです。ただし現行型は高額になってしまい、さらに手の届かない存在に。
そんななか登場したXは、アルファードとしては少し装備が限られるものの、これで十分だという人も少なくないようです。
SNSでは一部ネガティブなコメントも見受けられますが、クルマとして申し分ない仕上がりであることは間違いありません。
名車に乗ると他に乗りたいクルマが見当たらないといった話もありますが、もしかするとアルファード/ヴェルファイアもその域に到達しているクルマといえそうです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。




































































