トヨタ、アルファード / ヴェルファイアはなんであんなに顔が恐いのか? 隠れモチーフは甲冑デザイン!?
始まった「フロントグリルの甲冑化」とは?
そして満を持して2015年にデビューしたのが現行3代目です。開発テーマは「大空間高級サルーン」。今までは“ミニバンとしては豪華”でしたが、今回からはあらゆる面で高級セダンと張り合える作りにしてきたのです。
その象徴がリアの「ダブルウィッシュボーン式サスペンション」で、乗り心地を格段に向上させただけでなく、ミニバンならではの豪華さも進化。それがハイブリッド仕様だと車両価格で700万円を超えてくる最高級グレード「エグゼクティブ・ラウンジ」の設定です。
最大の注目は、飛行機のビジネスクラス並みの2列目の大型ボックスシート。これが本当に楽チンかつ快適で、販売台数は全体の1割程度ですが月に700~800台。全グレード合わせて月販7000~8000台に達しました。まさにトヨタ・クラウンやレクサスLSを超える日本を代表する高級車となったのです。
そしてさらに先日3代目がマイナーチェンジを受けて進化したわけですが、さらなる快適化や全車標準装備される新世代の先進安全、「トヨタセーフティセンス」以上に小沢の最大の注目点は別にありました。
それは「顔」でありフロントマスクの驚くべき進化です。
この世代も上下二重の不思議な目を持つ、ヴェルファイアのテイストには独特のものがありますが、極めつけはアルファードです。遂に「フロントグリルの甲冑化」が始まったのです。詳しく説明していきましょう。