トヨタ、アルファード / ヴェルファイアはなんであんなに顔が恐いのか? 隠れモチーフは甲冑デザイン!?
アルファードは豊臣秀吉、ヴェルファイアは織田信長なのかも?
背の高いミニバンだけに、フロントマスクの存在感を際立たせるために、グリルの上下長が長くなるのはある意味必然なので、今回の新型アルファード / ヴェルファイアもそうなっていますが、中の意匠が不思議です。
今までは高級セダンの延長でしたが、3代目アルファードは小さな逆L字が左右7列並んだような不思議なブロックパターンを採用してきたのです。
特に前期モデルはまるで鋼鉄の腹筋のようで、小沢は勝手に”走るシックスパック”と呼んでいました。それが今回のマイナーチェンジで中が黒く塗られただけでなく、逆L字のサイズがアップし、グリル下端がよりバンパーギリギリまで伸びています。
加えて面白いのは販売の6~8割を占めるエアロボディで、左右ヘッドライト下にまるでエラというか、縦ヒゲのような不思議なタテ型インテークが付いたのです。しかもそのデザインがアルファード、ヴェルファイアそれぞれで全然違う。ヴェルファイアはガンダムのお腹の意匠のようです。
不思議に思った小沢は開発者の吉岡憲一エンジニアに「どうやって描き分けてるんですか」と聞きました。すると重要なヒントが帰ってきました。
「それぞれにテーマがあってアルファードが豪華勇壮、ヴェルファイアが大胆不敵なんです」(吉岡憲一エンジニア)
そこで小沢はピンと閃きました。それはまさしく戦国武将のイメージであり、言ってみればアルファードは豪華勇壮な豊臣秀吉であり、ヴェルファイアは大胆不敵な織田信長のようではないのかと。
加え吉岡エンジニアはポロりと「甲冑デザインですよ」と漏らしました。
まさしく戦国武将の顔であり、甲冑デザイン!
そう捉えると今のミニバンマスクの恐さであり、ワイルドさにも納得できます。今のラージミニバンはキャラクター勝負であり、しかも戦国武将的なワイルドさを備えているのです。
今後はもしや恰幅のいい徳川家康風、左右アンバランスな伊達政宗風ミニバンフェイスも登場してくるのかもしれません。その日が実に楽しみではあーりませんか!
【了】