いま日産に必要なのは「廉価なSUV」! 最適モデルは“中国”に存在!? 国内販売を期待したい小型SUV「キャシュカイ グローリー」とは

2024年12月18日には「ホンダとの経営統合」に関する報道が伝えられるなど、厳しい状況が伝えられている日産。いま必要なのは、廉価な量販SUVではないでしょうか。海外で売られる最適なモデル「キャシュカイ グローリー」について紹介します。

「エクストレイル“ミニ”」が大幅リニューアルで生まれ変わった!

 厳しい経営状況が伝えられている日産ですが、2024年12月18日には「ホンダとの経営統合」に関する報道が伝えられるなど、さらなる動きが予想されています。
 
 早急な販売台数の増加が必要な日産ですが、現在他社で売れ筋の「廉価なSUV」が国内にはありません。そこで海外市場向けに売られる最適なモデル、「キャシュカイ グローリー」について紹介します。

精悍スタイルがカッコイイ! 日産(東風日産)「キャシュカイ“グローリー”」(中国向けモデル)
精悍スタイルがカッコイイ! 日産(東風日産)「キャシュカイ“グローリー”」(中国向けモデル)

 日産の中国市場のラインナップにはキャッシュカイ グローリーというクルマがあります。

 筆者(自動車ジャーナリスト 吉川賢一)は、このクルマがいまの国内ラインナップに最適なのではと考えています。

 キャシュカイ グローリーのベースとなった「キャッシュカイ」は、かつて日本でも「デュアリス」として販売されていたクロスオーバーSUVです。

 2006年にデビューした初代モデルは、欧州ユーザーの好みにあわせたコンサバなデザイン(日産デザインヨーロッパが担当)や、欧州の路面に合わせたザックス製ダンパーによるしなやかな足回り、SUVとは思えぬ高い静粛性、リーズナブルな価格などによって、グローバルで大ヒット。中国市場では2008年から販売が開始となりました。

 日本では初代モデルのみで消滅してしまいましたが、2013年には2代目モデルが登場し、中国市場には2年後の2015年から投入されました。

 先代(3代目)「エクストレイル」の弟分、いわばエクストレイル“ミニ”といったイメージの精悍なデザインに生まれ変わり、中国市場でさらなる大ヒット。

 日産によると、2020年時点でのグローバルでのキャシュカイ総販売台数約529万台のうち、約130万台が中国市場での販売ということです。

 そんなキャッシュカイですが、最新型は2023年に登場した3代目です。

 中国市場でもすでに3代目が展開されているのですが、実は2代目モデルも2024年にビッグマイナーチェンジをしたうえで販売が継続されているのです。

 それが今回紹介するキャッシュカイ グローリーです。

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