圏央道が横浜延伸!? 悲願の「湾岸線直結」工事どうなった? “地獄渋滞”東名&保土ヶ谷バイパスをスルーの「信号ゼロ」道路はいつ開通するのか

首都圏郊外をぐるっと周る「圏央道」ですが、神奈川県では藤沢から先、横浜市内までの延伸工事が進んでいます。現在の状況はどうなっているのでしょうか。

悲願の「藤沢~横浜」信号ゼロ道路

 首都圏郊外をぐるっと周る「圏央道」は、重要な高速道路を相互につなぐ役割を果たします。
 
 そんな圏央道、神奈川県内では茅ヶ崎・藤沢のあたりで終わっていますが、将来は湾岸線へ直結する予定です。
 
 工事はいったいどうなっているのでしょうか。また、完成はいつなのでしょうか。

圏央道の栄IC・JCT。戸塚方面と藤沢方面、釜利谷方面が接続する(画像:国土交通省)。
圏央道の栄IC・JCT。戸塚方面と藤沢方面、釜利谷方面が接続する(画像:国土交通省)。

 圏央道は、東京湾アクアライン千葉側の「木更津JCT」から、ぐるっと常磐道・東北道・関越道・中央道・東名高速をつなぎ、最終的には横浜市の横浜横須賀道路の「釜利谷JCT」まで、ほぼ一周つながる計画になっています。

 そのなかで、今もつながっていないのが千葉区間と横浜区間です。千葉区間は「2026年度に全通」という見通しが出ていますが、横浜区間はまだその見通しがありません。

 圏央道は現在、海老名から茅ヶ崎まで下りてきて、新湘南バイパスに合流し、藤沢ICで国道1号に直通しています。

 延伸工事中なのは藤沢IC~釜利谷JCTの区間です。国道1号が北東へ進むいっぽう、圏央道延伸区間は地下へもぐって、真東へ伸びていきます。

 藤沢ICで地下へもぐると、約7km先の「栄JCT・IC」までノンストップ。あっという間にJR大船駅北側まで出てしまいます。

 そこからさらに約6km東進。「公田笠間トンネル」(1.7km)を抜けて「公田IC」があり、「桂台トンネル」(1.4km)などを抜けて釜利谷JCTで横浜横須賀道路へ直結。そのまま首都高湾岸線で都心・アクアライン方面まで直通可能となります。

 なお支線ルートとして、国道1号の「戸塚IC」から栄JCTへつなぐ約2kmも同時整備されます。こちらは基本的に高架区間です。

 完成すれば、県民にとって悲願となる、新たな「神奈川県西部と横浜市内の信号ゼロルート」が誕生します。これまでは「東名~保土ヶ谷バイパス」あるいは旧態依然とした国道1号くらいしかまともな道路がなく、地獄のような渋滞に耐えるしかありませんでした。

 そこへ、県西部~湾岸線の直結ルートが誕生することで、所要時間は大幅短縮が期待されます。海老名~本牧では42分から34分へ、平均で8分短縮となると想定されています。

 もちろん、東名の横浜町田や綾瀬、大和など破滅的な渋滞を招いていた交通集中も、圏央道経由に分散することである程度の緩和が期待されます。

【画像】超便利!? これが「圏央道 横浜区間」計画ルートと工事状況です(30枚以上)

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1件のコメント

  1. とにかく洒落にならないのは都心部へ向かうのに中央道の小仏トンネルあたりの大渋滞を走っているとナビがあろう事か圏央道から東名回りで走れと指示してくる。要は中央道は一本道だから渋滞発生が東名より早くてナビ東名を回れと指示してくる。
    当たり前だが時間差があり大和トンネル付近から伊勢原までビッシリ車で埋まって来る頃には圏央道と東名の海老名JCTあたりが破滅的な渋滞になっている。

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