トヨタ「プリウス」の“お手頃モデル”は「新車320万円」! 豪華仕様「Z」とは何が違う? ちょっと安いけど「必要にして十分装備」の「プリウス G」どんなグレード!?

ハイブリッド2グレードで50万円も差がある理由とは

 そこで同じHEVモデル同士、GとZの違いを見ていきましょう。

 装備で大きい差異は、先進運転支援機能です。Gは緊急操舵支援やトヨタチームメイト(アドバンストパーク)が省略され、駐車支援の「パノラマミックビューモニター」がメーカーオプションとなります。

 快適装備では、シート表皮はファブリックのGに対しZが合成皮革に。Zには運転席パワーシートやシートベンチレーションも備わりますが、運転席・助手席のシートヒーターはGでも装備されます。

 またディスプレイオーディオのモニターサイズは、Zが12.3インチなのに対し、Zが8インチです。

特に外観上は上位グレード「Z」と大きく変わるところがない「G」グレード
特に外観上は上位グレード「Z」と大きく変わるところがない「G」グレード

 外観上の差異は、細かい点だけです。

 フロントロアグリルで比較すると、Gはブラック&グレーメタリック塗装のところ、Zは艶ありブラック&グレーメタリック塗装でLEDアクセサリーランプが加わります。

 とはいえ2モデルを並べてじっくりと見比べない限り、ふつうの人にはわからないでしょう。

 大径で見栄えの良い195/50R19サイズタイヤと切削光輝+ダークグレーメタリックのアルミホイールという組み合わせは、GもZも共通です(ともにオプションで17インチタイヤとホイールキャップ+スチールホイールも選択できます)。

 基本的な装備はGでも十分で、前述した装備に魅力を感じなければ、50万円安いハイブリッドGを選んでも後悔しないでしょう。

 最安グレード「ハイブリッドG」は”狙い目”のグレードといえます。

ビジネスユーザー向けに設定される廉価グレード、トヨタ「プリウス X」
ビジネスユーザー向けに設定される廉価グレード、トヨタ「プリウス X」

※ ※ ※

 なお前述の通り、プリウスにはほかにも、主に法人ユーザー向けの廉価グレード「X」がHEVのみに存在します。

 Xは、Gより装備が簡略化され、ボディカラーもホワイト(パールホワイトではないソリッド)とシルバーメタリックの2色のみ。パワートレインもU同様に1.8リッター+ハイブリッドシステムの組み合わせとなります。

 最も軽量な仕様のため、カタログ燃費は32.6km/L(WLTCモード燃費)とプリウスの中で最も良くなっている点が特筆されます。

 Xの価格は275万円(2WD)。ビジネスユーザー向けの仕様に特化し、Gよりさらに45万円も安くなっています。

 基本的に一般ユーザーのグレードではありませんが、一部のカーリースでは個人で契約できるところがあるようです。

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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