車内の「キー閉じ込み」スマートキー普及でもなぜ減らない!? つい「うっかり」防ぐ予防方法とは
「スマートキー」のキー閉じ込み防止機能が効かない範囲がある
スマートキーでもキー閉じ込みが発生してしまう理由のひとつに、「ラゲッジにキーを入れたままにした」ケースが挙げられます。
スマートキーにリアゲートやトランクリッドの開閉ボタンを備えていても、キー閉じ込み防止機能の動作範囲外としているものが多く存在します。
![スマートキーは常に携帯しておく必要があります[画像はイメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2020/11/20191105_key_007.jpg)
ドアロックをした状態で、スマートキーを入れたバッグをラゲッジに入れて、リアゲートを閉めてしまうとキー閉じ込みとなってしまいます。
またスマートキーが車内にあっても、インパネやドアポケットなどに置いたままにした場合、車両側のシステムはキーが車外にあると検知してしまうことがよくあるようです。
この場合もキー閉じ込みが発生する主要な要因となります。
トヨタでは、取扱説明書に次のような記載でスマートキー使用時の注意喚起を図っています。
「インストルメントパネル上面・ドアポケット付近に電子キーを置いたまま車外に出ると、電波の状況によっては車外アンテナに検知されて車外からのドアロックが可能になる場合があり、電子キーが車内に閉じ込められるおそれがあるため注意してください」
従来のリモコンキーの場合では、車内に置いたバッグの中などにキーを入れたままにしていると、バッグがシートから落ちたり、バッグ内の物が動くなどなんらかの力が加わってボタンが押されてドアロックが施錠されてしまうことがあります。
リモコンキーは車両とシステムが通信をしておらず、車両側はキーが車内にあっても検知できません。
また、スマートキーの電池消耗がキー閉じ込みを発生させる要因となることがあります。
インパネ内の警告灯などで、電池消耗を通知する機能をもった車種が多くなっています。通知が表示されたら速やかに交換しましょう。
電池消耗通知機能がない車種では取扱説明書を確認し、使用頻度に応じて定期的な予防交換をすることがオススメです。
キーの閉じ込みを予防する方法は、物理キーであれ、リモコンキーであれ、スマートキーであれ、車外に出るときは「キーを持って出る」ことを癖付けるしかないようです。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。























