トヨタ「スープラ」生産終了? あくまでも現行A90なの? 次期型は? 17年ぶりに復活させたトヨタ・豊田会長に直接聞いてみた!

TOYOTA GAZOO Racingは特別仕様車「スープラ“A90 Final Edition”」を2024年11月28日に発表しました。ファイナルということで「またスープラの歴史に幕が下りる」と話題となっていますが、その真相はどうなのでしょうか。トヨタ・豊田会長に聞いてみました

“A90 Final Edition”ということはスープラは終わらない?

 2024年11月28日にTOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)は、「GRスープラ(3.0Lモデル)」の一部改良と、特別仕様車「スープラ“A90 Final Edition”」を発表しました。
 
 “A90 Final Edition”が登場することで、今後のスープラはどうなるのでしょうか。

2019年に17年ぶりの復活を遂げた「スープラ」(写真は量産第一号車がラインオフした様子)
2019年に17年ぶりの復活を遂げた「スープラ」(写真は量産第一号車がラインオフした様子)

 2019年に17年ぶりに復活を遂げた5代目となるGRスープラ。

 このクルマに特に強い想いを持っているのが豊田章男氏です。豊田氏は発表の時にこのようにコメントしています。

「ニュルブルクリンクでの運転訓練で長い時間を一緒に過ごしたスープラ(4代目)は、自分にとって『特別な旧友』のような存在です。

 ただ、その一方で他の自動車メーカーは2~3年後に出るはずのニューマシンをニュルブルクリンクでテストをしている中、トヨタは生産停止したスープラでしか走ることのできない悔しさも味わいました。

 そんなスープラの復活を待ち望んでいたのは世界中の多くのファンだけでなく、私もそうでした。

 GRスープラはニュルブルクリンクで鍛えられ、生まれたクルマです。走る楽しさ以上の経験を提供できるクルマになったと、自信を持ってお伝えします」

 当時GRカンパニーのプレジデントだった友山茂樹氏は「ニュルを走り最後に『OK』のスタンプを押すのがモリゾウ(=豊田章男)である必要がある」と語り、2018年のVLN(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)第9戦、そして2019年のニュルブルクリンク24時間にドライバーとして参戦しました。

 この時、豊田氏はGRスープラのステアリングを握った後にこのように語っています。

「これまで色々なクルマでニュルを走ってきましたが、GRスープラはそのどれよりも安心して走ることが可能で、最後の何周かはニュルを楽しむ事もできました」

 それはスープラのニュルでの卒業試験の「合格」を意味していました。

 ただ、そこはゴールではなくスタートであり、正式発売後も「もっといいクルマ」への進化は絶え間なく続けられます。

2019年5月17日に開催された「Supra is back to Japan Fes」の様子
2019年5月17日に開催された「Supra is back to Japan Fes」の様子

 早くも2020年にパワートレイン/シャシの改良を実施。

 更に2022年には6速MTの追加とシャシの更なる改良が行なわれています。

 ちなみにGRスープラは日本でも様々なモータースポーツに参戦しています。

 そのひとつとして、スーパー耐久シリーズにROOKIE Racingから参戦しています。

 2020年はST-1クラスでしたが、2021年は開発車両が参戦するST-Qクラスに変更。

 開発担当者は、「GT4マシンの開発に加えて、将来の量産車に繋がるアイテムも盛り込んでテストをしています」と語っており、その技術や知見が2022年の改良に活かされています。

 つまり、他のGRモデル同様に「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」が実践されています。

 そして2024年、3回目の改良が行なわれました。

 改良内容は「さらなる一体感のある走り」を追求するために外装&内装・ボディ&サスペンション・駆動系・ブレーキ・タイヤ・ホイールなどに至ります。

 それと合わせて欧州・日本合わせて限定300台となる特別仕様車「A90 Final Edtion」を発表しました。

 この特別仕様車では、パワートレイン/ボディ/シャシ/エアロダイナミクスなど、レーシングカーであるGRスープラGT4の技術・知見を量産車に色濃くフィードバックしたスペシャルなモデルに仕上げられています。

 ただ、1つ気になるのは「Final Edtion(=最終版)」と言うネーミングです。

 TGRから発信されたリリースの最後には、「現行スープラの生産は終了を予定していますが、今後もモータースポーツ活動を通じてスープラを鍛え続けていきます」と記載。

 これを見てこのように思った人もいるかもしれません。

「せっかく復活したのに、また終了かよ…」

 果たして次期モデルは存在するのでしょうか。

 そしてスープラの歴史はこれからも続くのでしょうか。

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3件のコメント

  1. クルマは生産継続しても、17年ぶり、それからマイチェンしたら20年以上ぶりになる新型になると、80世代は年がいって、クルマは買えても、運転技能(反射神経、動体視力、視野、夜目、クルマの乗り降りの身体の柔軟性)など低下して、サーキットに行っても若い頃のように性能を発揮出来ず、悔しいです。章男会長はどんなトレーニングされているのか公開お願いします。

  2. このスープラはエクステリアデザインがとても残念でした。
    とくにヘッドライト・ラジエターグリル・涙目テールランプ・オバフェン形状など・・ディテールがバランスを崩しておりとても勿体ない。
    個性的にしたかったのかもしれませんが、そらは諸刃の剣。
    チャレンジしすぎて変なデザインになる・・あるあるですね。
    現行86程度のチャレンジにしておけば素敵な車になったと思います。

  3. 記事の名を借りた自慢話ですか。

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