「コンパクトSUV」で32年ぶりの復活! “カクカク”デザインのレトロスタイルが超カッコイイ! 新型「4(キャトル)」フランスで発表

ルノーは2024年9月14日、新型「4(キャトル)E-TECH エレクトリック」を発表しました。32年ぶりに復活した“名車”は、どのようなクルマに生まれ変わったのでしょうか。

かつての名車をオマージュ! 新型は「コンパクトSUV」に!?

 ルノーは2024年9月14日、新型BセグメントEV「4(キャトル)E-TECH エレクトリック」をフランス本国で発表しました。
 
 同車は、2022年に開催されたパリモーターショーで出展されたコンセプトカーの市販モデルとなります。

1992年以来32年ぶりの復活! 新型「キャトル E-TECH エレクトリック」
1992年以来32年ぶりの復活! 新型「キャトル E-TECH エレクトリック」

 オリジナルのルノー4(キャトル)は、1961年から1992年の約30年という超ロングスパンで一度もモデルチェンジされずに生産し続けられたコンパクトカー。

 100か国以上で813万台を超すセールスを記録し、この数字は世界の自動車の歴史上4番目に売れたことになります。

 ルノーと同国のライバルであるシトロエンは、ルノー4よりも先の1948年に大衆車「2CV」を発表し、大ヒットを記録していました。

 ルノー4は、そんな2CVを徹底的に研究して満を持して発売され、さらなる商業的な大成功を収めました。

 その理由のひとつに、2CVの弱点としてラゲッジスペースの狭さがあったことに対して、ルノー4は商用バンのような2ボックススタイルにすることで大きな荷室を確保し、利便性に優れたことがありました。

 なお2CVも、1990年までの42年間フルモデルチェンジされることなく生産されており、そうした点もルノー4の好敵手といわれ続けてきた理由となっています。

 今回発表された新型キャトル E-TECH エレクトリックは、日常生活からレジャーにと広く対応できるように設計され、コンパクトSUVテイストのスタイリングにまとめられました。

 かつてのルノー4がライバル車を圧倒した理由のひとつ、広いラゲッジスペースもしっかりと備え、420立方リットルの容積を確保しています。

 ルノーはオリジナル“キャトル”の最大の特長を「多用途性」という一言でまとめており、新型キャトル E-TECH エレクトリックにもそのアイデンティティを引き継ぎ、「21世紀の『ブルージーンズ』カーとして、あらゆるシーンにこなせる設計にした」と伝えています。

 またルノー4のアイコニックな装備だったキャンバストップも新型に採用しています。

 プラットフォームは、ルノーのBセグメントハッチバック、新型「5(サンク) E-TECH エレクトリック」と共有され、ワンペダルドライブを実現し、航続距離400kmを達成しています。

 新型サンク E-TECHエレクトリックと新型キャトル E-TECHエレクトリックの関係性は、現在日本市場にも導入されているBセグメントハッチバックの「ルーテシア(本国では「クリオ」)」と、同セグメントのコンパクトSUV「キャプチャー」の関係性と似ています。

 つまり多用途性でいえば、新型キャトルE-TECHエレクトリック/キャプチャーのほうが上という立ち位置といえます。

 今回の発表では、発売時期や価格、グレード構成や仕様諸元などの詳細情報は明らかにされていません。

 日本市場への導入についても言及はありませんでしたが、大いに期待したいところです。

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