レクサス新型「和製スーパーカー」まもなく登場か? 兄弟車トヨタ「GRスーパーカー」開発大詰め!? 市販モデルはどうなる?
噂の「GR GT3」「LFA 2」はどんな形で登場するのか?
ちなみにGT3マシンは量産車が存在して初めて成り立つモデルです。
となると、当然「量産モデルがどうなるのか?」も気になるでしょう。
ニュルで撮影されたテストカーは、これまで他のサーキットで撮影されたモデルとはちょっと違うようです。
ロングノーズショートデッキ、フロントミドシップのFRレイアウトと言うパッケージはもちろん、全体的なプロポーションも大きく変わりませんが、フロント周りはバンパー開口部やエアロパーツが控えめな形状になっています。
サイドを見ると大径のホイール(恐らくBBS鍛造)はセンターロックではなく通常のモノが装着。
リアは小型化されたリアウイングや4本出しのテールパイプやナンバープレート取り付けなどが考慮されたリアバンパーを装着されています。
その辺りから推測すると、これはGT3マシンではなくプロダクションモデルでしょう。
GR GT3コンセプト発表の1か月前、2021年12月に開催された「BEV戦略に関する説明会」でお披露目された数多くのモデルの中の1台に「レクサス・エレクトリックスポーツ」がありました。見た目を含めてGR GT3コンセプトと兄弟関係なのは公然の秘密。
ただ、このテスト車両を見る限りパワートレインは電動ではなく内燃機関です。
そう考えると、GR GT3コンセプトのロードバージョンはGR版とレクサス版の両方が存在するのでしょうか。
車体全体を覆っている偽装シートの柄が見かたによって「L」にも「G」にも見えるのは気のせいではないような気がします。
ちなみに内燃機関はどんなユニットなのでしょうか。
実は2020年のニュル24時間に参戦予定だった「LC」の先行開発モデルのリリースには「新開発V8ツインターボ搭載」とありました。
ただ、このユニットはその後も世に出ていません。そう考えると、このユニットもしくはその発展形と予想できます。
ちなみにレクサスRC F GT3は自然吸気の5.4リッターV型8気筒を搭載していまが、これと同等、いやそれ以上のパフォーマンスを求めるなら、排気量は4リッター以上と考えるのが順当でしょう。
先日、TGRのある関係者が一部のモータースポーツメディアに対して「2026年にヨーロッパでレースをする事になる」と語ったようですが、それはWEC(世界耐久選手権)もしくはニュル24時間耐久レースでしょう。
となると、ロードバージョンはそれよりも早く登場しないとダメと言うことになります。
そのタイミングから逆算すると、このテストカーがニュル訪れた理由は、恐らく「卒業試験」と考えられます。
果たして合格だったのか。それとも再試験だったのか。気になるところです。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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