トヨタ新型「ハイエース」!? 全長“5.2m”超&“斬新「4灯テール採用」か!? 特許庁公表で現実味マシマシな謎のバン「グローバルハイエース」とは?

2024年10月に「JAPAN MOBILITY SHOW Biz week 2024」が開催予定ですが、昨年に行われた「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」にはトヨタ車体から次期「ハイエース」を示唆すると思われるモデルが出展されていました。一体どのようなクルマなのでしょうか。

特許庁公表で現実味マシマシな謎のバン

 2024年10月15日から18日まで、幕張メッセ(千葉市美浜区)にて「JAPAN MOBILITY SHOW Biz week 2024」が開催されます。
 
 昨年は、「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(以下JMS2023)」が開催され、様々な自動車メーカーが最新モデルやコンセプトカーを披露したなかで、トヨタ車体が世界初公開した次期「ハイエース」を示唆するような斬新なコンセプトカーがひときわ注目を集めていました。
 
 一体どのようなクルマなのでしょうか。

次期ハイエースを示唆するトヨタ「GLOBAL HIACE BEV CONCEPT」とは?
次期ハイエースを示唆するトヨタ「GLOBAL HIACE BEV CONCEPT」とは?

 そのクルマは、「GLOBAL HIACE BEV CONCEPT(グローバル ハイエース BEVコンセプト)」です。

 ハイエースは商用車としての用途に加え、アウトドアや車中泊を楽しむ一般ユーザーからも高い支持を受けるワンボックス型バンです。

 日本市場では、2004年に登場した5代目ハイエース(200系)が長く販売されていますが、海外ではすでに6代目の300系ハイエースが登場しています。

 日本ではその300系をベースにした「グランエース」という大型ワゴンが販売されていますが、300系ハイエース自体は導入されていません。

 したがって、200系の販売は約20年も続いています。

 そんななかJMS2023で展示されたグローバル ハイエース BEV コンセプトは、次世代のバッテリー電気自動車(BEV)バンとして、先進的なデザインと大空間、使いやすさを兼ね備えています。

 ボディサイズは全長5280mm×全幅1950mm×全高1990mmで、ホイールベースは3210mmと、広々とした室内空間が特徴です。

 室内寸法は長さ3490mm×幅1715mm×高さ1270mmで、助手席エリアまでカーゴスペースにすることで、約3.5mの長尺物も積載できる設計となっています。

 しかし最小回転半径は5.5mに抑えられており、大きさの割に取り回しがいいのも大きな魅力の1つです。

 エクステリアは6代目ハイエースである300系をベースにしていますが、BEVらしいグリルレスのデザインと、最新のトヨタ車に見られる「ハンマーヘッド」風のヘッドライトが目を引きます。

 加えて、ボディ下部は黒く塗装され、SUVのようなタフさも演出されています。

 インテリア面では、メーターパネルがデジタル表示になり、シフトレバーが廃されてダイヤル式のシフトセレクターを採用。

 くわえて静粛性や乗降性が向上しており、多様化するドライバーに対応する設計となっています。

 また、フラットフロアでウォークスルーが可能な設計により、車内で荷物を簡単に移動させることができるほか、専用のカートも用意されています。

 さらに、コネクティッド技術を活用し、配送ルートの最適化や次に配達する荷物の積載位置の表示など、配送効率の向上も見込まれています。

 そんなグローバル ハイエース BEV コンセプトですが、現時点では市販化の具体的な予定は発表されていません。

 しかし、2024年3月に特許庁が公表したトヨタ車体の意匠登録には、先進的なフロントマスクやリアコンビネーションランプ、観音開き式のリアドアなどといったグローバル ハイエース BEV コンセプトの特徴的な要素が全て再現されており、市販化される可能性もまだまだ捨てきれません。

 くわえて2023年11月には、トヨタが300系ハイエースの試作車として水素エンジン搭載モデルを披露しました。

 トヨタの中嶋裕樹副社長は「ハイエースに関しては、FCEV(燃料電池車)と水素エンジン、さらにはハイブリッドも検討している」と述べており、このことから次期ハイエースにはガソリンやディーゼル以外のカーボンニュートラルなパワートレインが今後登場する可能性が高まっています。

 トヨタのグローバル戦略において、ハイエースのマルチパスウェイ戦略が進行中であることからも、今後の展開が注目されます。

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