ホンダが2024年10月に発売する新型軽商用EV「N-VAN e：（エヌバンイー）」には、多彩な純正アクセサリーがラインナップされています。
　
　内外装にアクセントが付与されるものだけでなく、機能的なアイテムも設定されますが、なかでも約50万円でかなり利便性を高めるものが用意されています。一体どのようなものなのでしょうか。

　新型N-VAN e：は、軽商用バン「N-VAN」をベースにしたEVバンです。

　低床でフラットな室内や床下格納の助手席、左側センターピラーレス構造など、N-VANのもつ高い積載性はそのままに、EVとしての高い環境性能や静粛性を実現しました。

　パワートレインは39kWの電気モーターと82.7Ahのバッテリーを組み合わせ、一充電航続可能距離は245km（WLTCモード）と、配送業務にも十分対応する容量を確保。

　ユニット自体の小型化に加え、薄型バッテリーの採用や高電圧部品の集中配置により、N-VANと変わらない荷室空間を実現したほか、EVらしい静かでスムーズな加速と、高出力のターボエンジン搭載のN-VANと同レベルの走行性能を両立させています。

　給電は3.2kW／6kW普通充電と、モデルにより50kWの急速充電にも対応。急速充電ではわずか30分ほどで80％まで充電することができます。

　さらに、バッテリーを加温し航続距離の伸長を図る機能や、1500W対応の外部給電機能、リモート充給電の設定が可能なコネクテッド機能「ホンダ コネクト」も利用できます。

　先進機能では、衝突被害軽減ブレーキやリアパーキングセンサー、前席SRSサイドエアバッグを全車で採用。上級モデルには「ホンダ センシング」を標準装備しています。

　ラインナップは、「e：L4」「e：FUN」「e：L2」「e：G」の4グレードが用意され、価格（消費税込み）は243万9800円から291万9400円。事業者用補助金（LEVO補助金）が適用される場合、全グレードで200万円を切る価格となります。

　そんなN-VAN e：に対し、純正アクセサリーが多数ラインナップされています。

　エクステリアでは、グリルパネル上部に貼付する車名エンブレム「フードエンブレム」やフロントフード（ボンネット）全体をブラックにラッピングする「フードラッピング」、ボディサイドに山並みのようなグラフィックが描かれる「デカール」などを設定。

　インテリアでも前席上部に収納スペースを設ける「ルーフコンソール」や「防水シートカバー」、ラゲッジスペースを有効活用できる「クロスバー」「ルーフインナーサイドパイプ」など、使い勝手を高めるものも用意されています。

　一方で、これらのアイテムとはひときわ違った「roomobi（ルーモビ）」というものもあります。

　ルーモビは徳島市のマーキュリーが製作する移動事務室車キットで、N-VANおよびN-VAN e：の広い室内を活かし、移動オフィスに仕立てることができるアイテムです。

　N-VANおよびN-VAN e：のラゲッジスペースにあるユーティリティナットに装着できるよう設計され、工具を使わずに10分程度で取り付けが可能。

　折りたたみ式テーブルと折りたたみ式椅子、手回しネジで構成され、ちょっとした事務作業やプライバシーが守られる車内でのリモート会議の参加、現場での作業スペースや休憩スペースの確保など、さまざまな使い方が可能となっています。

　マーキュリーによると従来の移動事務室車では車両費＋改造費で500万円を超えることもあるなか、ルーモビを使うことで車両代を入れても220万円（EV補助金など込み）からの低価格で投入できるとしています。

　ルーモビの価格（消費税込）は48万1800円で、10月10日に発売予定です。