いすゞの「超スゴい“エルガ”」初公開! 430馬力超え「静音化モデル」登場! 「ほぼ新車」なのに“51万キロ”走った「画期的改造車」池袋で運行開始
国際興業は2024年9月9日から、ディーゼルエンジンのバスをEV化した「レトロフィットEVバス」の運行を開始しました。
51万キロ走った池袋の「エルガ」をEV換装
東京・埼玉でバスを運行する国際興業は2024年9月9日、「レトロフィットEVバス」(池袋営業所・5901号車)の運行を開始したと発表しました。
従来のディーゼルエンジン搭載バスをEV化したもので、関東では初の事例だといいます。
レトロフィットEVバスは、すでに運行されていたいすゞの大型路線「エルガ」ノンステップタイプ(2010年式・PKG-LV234L2・約51万キロ走行)をベースに、EV化を図ったものです。
台湾最大手の電気バスメーカーRAC Electric Vehicles Inc.が改造を実施し、住友商事および住友商事パワー&モビリティの全体統括と、すでに従来の路線バスをベースにEV化改造を行っている西日本鉄道および西鉄車体技術から技術協力を受けて実現しました。
これにより、パワーユニットは191kW(260PS)を発揮する7.8リッターの直列6気筒ディーゼルターボから、320kW(435PS)を発揮する電気モーター+280kWhのバッテリーへと変更。
既存のディーゼルエンジンバスと比較し、年間で48%のCO2排出削減を見込んでいるといいます。
また、これとともに外装デザインも変更。全体的に黄色を配色するとともに「雷」や「電池」を模したマークを配置したほか、充電コードをイメージした曲線デザインや、国際興業バス伝統の若草色カラーや矢羽根デザイン、ロゴをオマージュし、レトロフィットEVバスであることがひと目でわかるものとしています。
運行にあたっては、5901号車が所属する池袋営業所に急速充電器を設置し、平日の固定運用(池20・池21)にて営業運転されています。
国際興業は「今後も、電動車導入など脱炭素化に向けた取り組みを推進し、2050年カーボンニュートラルの実現に貢献してまいります」としています。
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