免許証とマイナンバーカードが一体化!? 「もし失くしたら…」どうする? 2枚持ちはアリ? 国民のメリットは? 間もなく運用開始か
今後、運転免許証と保険証は両方持つことは可能? 1枚持ち、2枚持ちの特徴とは
ちなみに運転免許証とマイナンバーカードの一体化はあくまで任意であり、免許保有者がとり得る行動は以下の3パターンが想定されます。
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1.一体化せず、従来の運転免許証を継続して使用する
2.一体化にともなって運転免許証を返納する(1枚持ち)
3.一体化後も運転免許証を保有し続ける(2枚持ち)
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2は持ち歩くカードが1枚で済みますが、そのカードが運転免許証とみなされるため、運転をする際には携帯する必要があるほか、事故や交通違反などの際に警察官への提示義務があります。
またマイナ保険証の事例ではあるものの、紛失時の再発行にかかる期間について政府は「最短5日間」を目指すとしています。
このように再発行にはある程度の日数を要する可能性があることから、紛失しないよう気をつけなければいけません。
つまり今のところ、業務や買い物など日常的に車両を運転する人であれば万が一の紛失に備え、3の2枚持ちをしたほうが安心といえそうです。
なお過去の取材時に警察庁は「運転免許証と一体化されたマイナンバーカードを紛失した場合に、新たなマイナンバーカードに運転免許の情報を記録するための手続については、可能な限り円滑に行われることとなるよう、関係省庁と検討してまいります」と説明していました。

そして1度、運転免許証を返納した場合であっても、再び運転免許証を交付してもらうことが可能です。
一体化するか否かは、普段自動車を運転するか、紛失するおそれがあるか、複数のカードを管理できるかなど自分のライフスタイルや性格などに合せて選択すると良いかもしれません。
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詳細な時期は未定であるものの、2024年度末までに運転免許証とマイナンバーカードの一体化が開始される予定です。
さらに政府はスマートフォンに免許情報を記録するモバイル運転免許証の開発についても検討しており、運転免許証の在り方には今後も注視していく必要があるといえるでしょう。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。























