店内放送「ヘッドライトが点灯しております」なんのため? 実は「クルマを守る」重要な役割あった! “ライト類の消し忘れ”を知らせる理由は?

万が一バッテリー上がりに陥ってしまったらどうすればいい?

 それでも万が一、商業施設の駐車場でバッテリーを起こしてしまった場合について、前出の従業員はこう話しています。
 
「基本的に、当店ではバッテリー上がりを起きた場合は、お客様自身で対応していただくようにしております」
 
 場所にもよりますが、通常は自分自身での対応が必要となるようです。
 
 それでは、バッテリー上がりの状態に陥ったとき、どのような対処をすればよいのでしょうか。

救援車とつないでエンジンを始動させるジャンプスタート
救援車とつないでエンジンを始動させるジャンプスタート

 バッテリー上がりが起きると、メーター上で赤い警告灯が点灯されます。

 こうなると、エンジンを回すことができません。

 一時的な対処として、他のクルマから電力を分けてもらうことができます。

 これはブースターケーブルを2台のクルマに繋ぐことで行います。

 ブースターケーブルは赤いコードと黒いコードの2本でセットとなっており、赤い方のコードがプラス端子、黒の方がマイナス端子を繋げるものです。

 処置の手順としては、まず、バッテリーが上がったクルマのプラス端子に赤いコードを繋ぎ、次に同じ赤いコードを電力供給する側のクルマ(救援車)のプラス端子に繋ぎます。

 その後、黒い方のコードを先に救援車のマイナス端子に繋げ、バッテリーが上がったクルマのエンジンルーム内の金属部分につなげます。

 安全に電気の供給を行うためにも、上記の順番はしっかり守るようにしましょう。

 ただし、これはあくまで単に電力が尽きただけでバッテリー自体には問題がない場合に有効な手段です。

 バッテリーの寿命は2年から3年といわれており、劣化によって故障が起きて突如クルマが動かせなくなる場合もあります。

 そのため、1ヶ月に1回はバッテリーの点検を行うのが理想的です。

 なお、二次被害を防ぐためにも、バッテリー上がりをはじめクルマにトラブルや異変が起きた時は、速やかにJAFなどのロードサービスを呼ぶ方がよいかもしれません。

※ ※ ※

 商業施設でたまに流れる「おクルマのランプが点いております」というアナウンスは、クルマのバッテリートラブルを防ぐために重要な役割を果たしています。

 エンジンを停止した状態でライト類を点けたままにしていると、過放電状態となりバッテリー上がりが起こりやすくなります。

 また、ライトを点けたままにしていると他のお客さんの視界を妨げるおそれもあるため、お互いの安全のためにもライトの点けっぱなしには気をつけるようにしましょう。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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