日産の新型「めちゃ小さいクルマ」がスゴい! 全長2.3mで「2人」乗れる! “超”軽量なボディ×画期的バッテリー搭載! 「サイレンス」の仏新モデルとは
日産のフランス法人が販売開始した小型モビリティとは、どのようなモデルなのでしょうか。
2人乗れる「必要最小限」のモデルとは
普通車のサイズや出力、最高速度、乗車定員は必要ないものの、買い物や通勤などの短距離で使える手軽な小型モビリティの有用性が注目され、欧州の一部では徐々に普及しはじめています。
そうしたなか、日産のフランス法人は2024年7月1日から小型モビリティを発売しましたが、一体どのようなモデルなのでしょうか。
今回発売された「サイレンス S04ナノカー」は、4月から日産とパートナーシップを締結しているスペインのサイレンス社が手掛ける2人乗り小型モビリティです。
ボディサイズは全長2282mm×全幅1268mm×全高1573mmと極めてコンパクトなボディで、最小回転直径はわずか3.5m。欧州における旧市街地でも容易にUターンできるほか、狭い道や車庫入れでもラクに取り回しできます。
パワーユニットは14kW(ブースト時22kW)のモーターと5.6kWhのバッテリー2基を組み合わせる高性能タイプ「L7e」と6kWのモーターに同バッテリーを組み合わせるベーシックタイプ「L6e」の2種類を設定。
L7eは一充電走行可能距離(WLTPモード)149kmを確保したほか、最高速度は85km/hをマークし、高速度での走行も可能となっています。
一方のL6eは179km(同)を確保し長距離を走行できる分、最高速度は45km/hに抑えられ、フランス国内では運転免許証なしで運転できる「軽量四輪車」規格が適用されます。
エクステリアは樹脂製で軽量化を実現したほか、ブラックの無塗装パネルを大面積に用いることで2トーンのカラーとなっています。
ボディ中央は「ホワイト」「アンタラティックグレイ」の2色展開となり、ブラックパネルとのコントラストを強調。ヘッドライトは逆L字形のワイドなポジションランプに中央1灯のメインライトを組み合わせ、存在感を演出しました。
インテリアは極めてシンプルにまとめつつ、インパネやステアリングにはレッドのステッチをあしらうなど、上質感も高められています。
機能面ではエアコンやスマートフォンをコントロールできるステアリングを搭載したほか、ドアロックや車両状態を確認できるスマートフォンアプリにも対応。トランク容量も247リッターを確保し、買い物や通勤、通学などでも十分な容量を実現しています。
さらに、バッテリーは取り外して充電することができ、サブスクリプションサービスに加入すると専用ステーションで満充電のバッテリーを利用できるなど、充電の手間を省けるサービスも展開されています。
フランスにおける価格は、1万1990ユーロ(約198万円)から1万7140ユーロ(約283万円)となっています。
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日本では主に地方で過疎化が進み、バスなどの公共交通機関も減便や路線の廃止といったことが相次ぐなど、移動手段の課題が浮き彫りになっています。
こうした状況で、安全性の高い新車でありながらも、手頃な価格で必要十分な性能を持つモビリティが求められています。
トヨタでは2020年12月から2人乗り小型モビリティ「シーポット」を販売していますが、今夏の生産終了が予定されており、後継モデルについてアナウンスはありません。
環境に優しく、安全で手軽な移動手段を確保するために、小型モビリティの普及が待たれるところです。
欧州のマイクロカー規格のかな。ハイパーミニがこの規格で輸出されていたら今頃どうなっいたかな。日本の原付ミニカー規格も最高速度60㎞/hを維持して欧州のマイクロカー規格に準拠するように改定される良いですね。欧州に輸出ないし現地生産する場合は最高速度を欧州のマイクロカー規格に合わせれば良いですからね。
日本には軽自動車という超コスパの4輪車があるから小型コミュニティは売れないだろうな。