日産のフランス法人（以下、日産）は、欧州における超小型電動車のトップブランド「サイレンス」と提携し、2024年7月1日から日産ディーラーにてサイレンス製の4輪車およびスクーターの販売を開始しました。

　日産は2024年4月29日時点でサイレンスとの新たなパートナーシップを発表しており、欧州全域に次世代の電動モビリティを拡販することを明らかにしていました。

　そしてその第1弾として今回発売したのが、小型の2人乗りモデル「S04ナノカー」と、電動スクーターのS01およびS02です。

　このS04ナノカーは、ボディサイズが全長2282mm×全幅1268mm×全高1573mmと極めてコンパクトなボディが特徴。

　最小回転直径も3.5mと、狭い路地での取り回しも容易で、車重は450kgと軽量です。

　それでいて車内は一般的なクルマと同様にしっかりとした内装で覆われており、手で触れる部分は手触りがソフトになるようトリムも工夫されています。

　そんなS04ナノカーには、パワーユニットや性能が異なる2つのグレードが用意され、「L7e」は14kWの電力を供給して最高速度85km／hを発揮。

　一方で、「L6e」は運転免許証なしで運転できる“軽量四輪車”規格に則ったモデルとなっており、6kWの電力を供給して最高速度は45km／hです。

　搭載されるバッテリーは、それぞれ1個か2個から選択可能。

　バッテリーを2個搭載した際の航続距離は、L7eは175km、L6eが149kmに達します。

　またどちらのグレードもバッテリーは取り外し可能なので、自宅やオフィスにバッテリーを持ち運んで簡単に充電することが可能です。

　フランスにおける価格は、1万1990ユーロ（約198万円）から1万7140ユーロ（約283万円）となっています。

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　今回の提携について、フランス日産のマネージングディレクターを務めるリチャード・トゥジェロン氏は以下のように話します。

「2010年にリーフを発売し電動モビリティのパイオニアとなった日産は、常に新たなモデルを取り揃えることで、ユーザーに新しい移動手段と解決策を提供し続けています。

　今回、日産ブランドのショールームで初めてサイレンス製品を販売することを嬉しく思います。

　これは、ユーザーの潜在的な需要に応える行動となるとともに、当社のディーラーにとっても成長の原動力となるでしょう」