全長3.7m級で「570万円」! 1.6リッターの「小さな高級車」がスゴい! クラス“最高峰”の「豪華内装」採用! 「名門ブランド」による超特別なミニとは

英国発のコンパクトカーブランドであるミニには、かつて「最高級素材」をあしらった“超豪華”なモデルが存在しました。一体どのようなクルマなのでしょうか。

ロールスロイス・モーターカーズが手掛けた、特別なBMWミニ

 2011年4月11日、上海モーターショー2011において、1台の「BMWミニ」の世界限定モデルがデビューしました。
 
 ロールスロイスからインスピレーションを受けたとされる「MINI INSPIRED BY GOODWOOD(ミニ インスパイアード バイ グッドウッド、以下IBGW)」です。
 
 それはまさに、ロールスロイス・モーターカーズが手掛けた特別なBMWミニだったのです。

「最高級内装」装備で570万円!
「最高級内装」装備で570万円!

 モデル名の「MINI INSPIRED BY GOODWOOD」の由来でもある「GOODWOOD(グッドウッド)」とは、ロールスロイス・モーターカーズが本社を構える場所でもあります。

 IBGWのベースとなったのは愛らしいスタイリングが特徴のBMWミニのうち、排気量1.6リッター、最高出力135kw(184ps)・最大トルク240Nmを発生する直列4気筒ターボエンジンに6速ATを搭載する「MINI Cooper S」です。

 ボディサイズは全長3745mm×全幅1685mm×全高1430mmです。

 全世界で1000台のみ限定販売となり、車両本体価格は570万円。日本では2012年5月25日より注文が開始されました。ちなみに、日本市場に割り当てられた台数は約80台といわれています。

 コンパクトカーたるミニとしては極めて高額なモデルではありますが、他のミニにはないこのモデルだけの魅力をエクステリアから紐解いてみましょう。

 ボディカラーは、ロールスロイスのデザイン部門が開発した「ダイヤモンドブラックメタリック」のほか、ミニのカラーバリエーションに含まれている「リーフブルー」がオプションとして用意されています。

 また、フロントおよびリアエプロンはMINI Cooper Sと同様ですが、ボンネットはエアスクープが装備されていないディーゼルターボ搭載モデル「MINI Cooper D」のものが採用されているのが特徴です。

 ホイールはマルチスポークデザインの17インチアルミホイールを装着します。

 さらに、フロントホイールアーチ上部のサイドインジケーター周りとドアシルには「MINI INSPIRED BY GOODWOOD」のロゴマークをあしらったアルミ製のバッジが装備されています。

 そして、最大の特徴はインテリアです。

 まず目を引くのは、ロールスロイス特有の「コーンシルク」という名の明るいベージュの色調で統一されている点が挙げられます。

 具体的には、センターメーターやエアベント周りを含めたインストルメントパネル、センターコンソール、カーペット表面、シートの外張り、ルーフライニング、ドア、サイド及びボディピラートリムに採用されています。

 また、インストルメントパネル上部のみブラックの「フルグレイン」レザーが採用されているほか、インストルメントパネルとドアプルハンドルの表面に至るまで、ロールスロイスにも用いられる「バーウォールナット」仕上げが施されているのです。

 さらに、セレクターレバー前のセンターコンソールには、限定車のシリアルナンバーが刻印された「One of 1000(1000台のうちの1台)」と刻まれたバッジがオーナーの所有感を満たしてくれます。

 これに加えて、ヘッドライニング、サンバイザー、ラゲージコンパートメントカバーのトリムにも、ロールスロイスで使用されている最高級カシミアをブレンドした素材が採用されています。

 BMWミニをベースに、ロールスロイスの世界感を投影したスペシャルな1台。

 特別なモデルであることを声高に主張せず、このクルマを手にした1000人の幸運なオーナーのために細部に至るまで贅を尽くした仕立てに、英国流の「粋」を感じずにはいられません。

【画像】超カッコイイ! これが「570万円の小さな高級車」です!(27枚)

【2024年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

Writer: 松村透

株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー