ドライブレコーダー、一気に普及か 事故報道受け需要急増 スマホアプリでもOK?
スマホのドラレコでも有効? 損保会社に聞く
2万円前後が主流というドライブレコーダーですが、もっと手軽に、スマートフォンアプリでもドライブレコーダーの機能をもつものが存在します。ダッシュボードに据え付けたホルダーなどにスマートフォンを固定し、そのカメラで撮影するというものです。
そのようなアプリのひとつに、損害保険大手の損保ジャパン日本興亜(損害保険ジャパン日本興亜。東京都新宿区)が提供する無料の安全運転サポートアプリ「Safety Sight」があります。そもそも、損保会社ではドライブレコーダーの有効性をどのように捉えているのか、話を聞きました。
——ドライブレコーダーは、交通トラブルにおいてどのように役立つのでしょうか?
事故状況を録画していますので、たとえば事故の当事者どうしで、「赤信号だった」「いや、青信号だった」というような主張の食い違いが起こった場合などに、事実を客観的に判断することができます。
——無料アプリの提供も、実務での有用性があるためでしょうか?
はい。現場の担当者からは、ドライブレコーダーの映像が実際の交渉において役立っているとの声があります。このことから当社では「Safety Sight」だけでなく、お客様のお車へ専用ドライブレコーダーを取り付けてさまざまなサービスを提供する自動車保険の特約「ドライビング!」を2018年1月から開始します。
——無料アプリでも、事故の際には有効な証拠になるのでしょうか?
「Safety Sight」のドライブレコーダー機能は、多くのドライブレコーダー製品のように常時映像を記録し続けるのではなく、衝突の前後10秒間の映像を記録するものであるうえ、確かに前車との距離によってはナンバーが読み取れないこともあるかもしれません。しかし、信号の色や、周囲のクルマの動きは確認できますので、交渉の際に参考資料として使うことができます。
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万が一に備えた用途だけでなく、走行中の映像そのものを楽しんだり、他人に見せたりする目的でドライブレコーダーを購入する人もいるでしょう。その点において製品版は高い性能を有してしていますが、一方でスマートフォンのカメラを利用するアプリでも、トラブル時に「記録」として有効活用できる可能性はあると言えそうです。
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提供:乗りものニュース