トヨタ「カローラ レビン」(AE86・第5世代) ユーザーが育てた「ハチロク」とは?

販売終了後、人気爆発! そして伝説へ

 ところが、「レビン/トレノ(AE86)」の人気は、現役が終わった後も衰えません。中古車として手に入りやすくなったと、若い世代にも身近に。チューニングも盛んに行われました。そのうちに「ドリフト」という、後輪を滑らせる走らせ方が人気を集めます。そのブームの中心にいたのが、軽くて小さいFR(後輪駆動)の「レビン/トレノ(AE86)」でした。

「カローラ レビン(AE86)」のインテリア(画像:トヨタ)。

 その後、1995(平成7)年に漫画『イニシャルD』がスタートします。「トレノ(AE86)」を愛車にする主人公がドリフトを武器に、ストリートで速さを競うという内容です。漫画だけでなくアニメ化もされ、日本だけでなく広く世界で大ヒット。その結果、「レビン/トレノ(AE86)」は、今のレジェンド級の存在に成長したのです。

 つまり、AE86のレジェンド級の人気は、現役時代ではなく、その後に形成されたものでした。いってみればトヨタではなく、ユーザーが作り上げたもの。そこが「レビン/トレノ(AE86)」の特別なところであり、大きな魅力なのではないでしょうか。

【了】
提供:乗りものニュース

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