公道での自動運転実験、熊本にて開始 進化したゴルフカート、今度は障害物検知も

カメラで検知した障害物、自動で回避可能?

――走路上の障害物も自動で避けられるのでしょうか?

 いえ、その点は輪島のものと同様で、人の手が必要です。ハンドルを操作するとすぐに手動運転に切り替わり、障害物を避けて誘導線上に車両を戻すと、自動運転を再開します。

――今回、特に注力して検証したいことはありますでしょうか?

 自動運転を公道で行っていくため、制度面の知見を得ることです。当社はこの「ゴルフカー」のシステムを20年以上にわたり培ってきたこともあり、自動でクルマを動かすノウハウはある程度蓄積されていますので、「社会実装」に向けた課題を洗い出すことに重点を置きます。

「道の駅」と農作物集荷場や公共施設、病院、役場などを結ぶ約6.3kmのルートを走行する(画像:国土交通省)。

※ ※ ※

「ゴルフカー」は最高時速19km/h。今後行われる国土交通省の実験では、40km/h程度の走行を想定した乗りものも使われる予定ですが、低速であるぶん安全性が高く、「ゆっくり、のんびり走ることがひとつの特徴」(ヤマハ)だといいます。

「20km/h未満のスピードであれば、人命に関わる事故が少ないことが統計的に裏付けられており、シートベルトも不要です。窓にさえぎられることなく、風や土地のにおいを感じながら走ることができます。このことから、おもに観光地での導入を想定しています」(ヤマハ)

 なお、現時点では公道を走れる「ゴルフカー」は市販されていません。このシステムを用いた公道での自動運転実験は、2017年内に秋田県上小阿仁村でも行われる予定です。

【了】
提供:乗りものニュース

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