最新技術から次世代技術まで! 自動車産業の未来が見える「人とくるまのテクノロジー展2024」開催中
電動車向けユニット500万台体制へ!「X-in-1」と「超小型e-Axle」を公開
日本の大手トランスミッションメーカーであるジヤトコは、2030年までに電動車向けユニットの年間生産台数500万台を達成することを目標として掲げており、その大きな一歩となる電動パワートレイン「X-in-1」や「超小型e-Axle」などを紹介しています。
今後のビジネスの中核とされる「X-in-1」は、日産の次世代電動パワートレインで、主要な駆動部品の共用化と構成部品のモジュラー化などで、30%のコストダウンと、レアアース使用率1%以下のモーターを採用していることが特徴です。
EV向けの「3-in-1」とe-POWER向けの「5-in-1」の2種類があり、既に生産ラインも完成間近とされています。どのような日産車に搭載され、現行システムに比べ、どのくらいの進化が実現するのかにも注目が集まります。
さらに独自製品としての目玉は「超小型e-Axle」です。EV普及のカギを握る小型車に向けた電動パワーユニットで、軽自動車から小型車への対応が可能として、同イベントでは、軽自動車搭載をイメージさせるモックアップが展示されています。
また新規事業として、中国の電動二輪ドライブユニットメーカー「浙江九洲新能源科技有限公司」と共同開発を進めている電動バイク用2速自動変速インホイールモータードライブユニットを国内初展示するなど、電動ユニットに積極的に取り組んでいることをアピールしています。
最新技術から未来の技術まで、クルマの進化が凝縮
このように多くの自動車関連企業が最新技術を披露する「人とくるまのテクノロジー展」には、市販化目前の最新技術から近い将来の実用化に動き出した未来の技術まで幅広く展示されており、まさにクルマの未来が凝縮されています。
新技術の展示では、各社共に電動化を含めた環境対応や、より安全性を高める運転支援機能が大きな柱となっています。これ以外にも、くるまのニュースでは、会場で見つけたクルマの未来についての情報を順次お届けしていきます。
Writer: 大音安弘(自動車ライター)
1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ。その後、フリーランスになり、現在は自動車雑誌やウェブを中心に活動中。主な活動媒体に『ナビカーズ』『オートカーデジタル』『オープナーズ』『日経トレンディネット』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。
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