独メルセデス・ベンツは2024年4月20日、F1中国グランプリの開催に合わせて「メルセデスAMG GT」シリーズの2ドアクーペのトップモデル「メルセデスAMG GT63 SEパフォーマンス」を世界初公開しました。

　メルセデスAMGは「究極のハイパフォーマンス」を追求する、メルセデス・ベンツのサブブランド。その存在をスーパースポーツの世界で確立するために開発されたのが「GTシリーズ」です。

　ロングノーズ＆ショートデッキの流麗なクーペスタイルで、2014年にデビュー。当初は2ドアモデルのみでしたが、後に4ドアモデルが加わりました。2023年に2ドアモデルが世代交代を果たし、今に至っています。

　新型2ドアモデルのボディサイズは、全長4730mmx全幅1985mmx全高1354mm、ホイールベース2700mm。グレードはGT43、GT55、GT63があり、その最高峰に位置するモデルとして新設定されたのが今回発表の「GT63 SEパフォーマンス」です。

　パワートレインは4リッターV8ツインターボエンジン（最高出力612HP、最大トルク850Nm）とモーター（最高出力204HP、最大トルク320Nm）、6.1kWhバッテリーで構成されるプラグインハイブリッドで、F1で培った技術がフィードバックされています。これに電子制御多板クラッチを用いた9速AT「AMGスピードシフトMCT 9G」と可変トルク配分式4WD「AMGパフォーマンス4MATIC +」を組み合わせています。

　エンジンとモーターの相乗効果により、あわせてシステム最高出力は816HP、最大トルクは1420Nmとなります。同じパワートレインを搭載する「4ドアモデル」と比べると若干劣っていますが、0-100km/h加速は0.1秒速い2.8秒、最高速は4km上回る320km／hに達します。

　走行モードは8種類あり、強い回生力を発揮するいわゆる「ワンペダルドライブ」も可能。EVモードの走行距離は13kmとなっています。