マツダと中国・長安汽車の合弁会社である長安マツダは2024年4月25日、中国・北京で開催された「北京国際モーターショー2024」にて、新型SUVのコンセプトモデル「MAZDA 創 ARATA（マツダ・アラタ）」を世界初公開しました。
　
　マツダは2023年4月に、長安汽車と共同開発した新たなモデルを2025年末までに2車種投入すると発表しており、今回初公開された新型マツダ・アラタはこの内の第2弾モデルとして、2025年中に量産化し中国市場に導入される予定です。

　この新型マツダ・アラタは、バッテリーとモーターを搭載し、電気の力で駆動する電動車です。

　急速にクルマの電動化が進む中国において、より多くのユーザーに選ばれる魅力的な存在となり、未来のマツダを支えるラインナップの一角となるモデルだといいます。

　現在のところ、同車のボディサイズなど詳細なスペックは公表されていませんが、前輪の中心とフロントドア間の“プレミアム・ディスタンス”や、フロントマスク、キャビンの形状からは、現在マツダが販売しているミドルサイズSUV「CX-5」と多くの共通性を感じられます。

　そんな新型マツダ・アラタのデザインテーマは、「SOULFUL + FUTURISTIC x MODERN」。

　マツダならではの「魂動デザイン」による生命感や動くことに対する感動を、新エネルギー車らしい未来的でモダンな造形に落とし込んだ意欲作となっています。

　サイドビューは、分厚いドア断面と4つのタイヤにしっかりとトラクションがかかる立体的な構成。

　マツダらしい力強くダイナミックな造形や、2つのウイングが重なった「クロスウイング」タイプの斬新なリアコンビランプを採用したことで、マツダブランドが新しい領域に進んだことを示しました。

　また、ボンネット先端部とフロントバンパー両端、Dピラー内側などに「空気の通り道」を設け、空力特性を向上させるとともに、近未来的なスタイリングを実現しています。

　マツダはこの新型マツダ・アラタについて、以下のように発表しました。

「マツダ・アラタは、『前向きに今日を生きる人の輪を広げる』というマツダの企業理念にもとづき、新たな価値創造に挑戦したコンセプトモデルです。

　動きを感じさせる造形の中に、モダンかつプレステージアスな印象を与えるクロスオーバーSUVは、先進的なものを好む中国のお客様に向けた提案です。

　マツダは、今後も『ひと中心』の価値観のもと『走る歓び』を進化させ続け、お客さまの日常に移動体験の感動を創造し、『生きる歓び』をお届けしていくことを目指してまいります」