高速の超大渋滞… 結局「左・中・右」どの車線が早い? 長く続く激論…答えは? NEXCOに聞いてみた

渋滞にはまったとき、やってはいけない行為とは

 ゴールデンウィーク中などは渋滞が深刻になり、少しでもはやく走行したいという人も多いかもしれませんが、そもそもなぜ渋滞は発生するのでしょうか。

 渋滞が発生する原因のひとつは、サグとされています。サグとは、下り坂から上り坂に勾配が変化する場所のこと。

 このようなサグや上り坂では、ドライバーが無意識のうちに速度を下げていることが多く、そのクルマの後続車がブレーキを踏んでいることが原因になって渋滞が発生しています。

 NEXCOでは、サグや上り坂のところに「ここが渋滞ポイント」や「速度低下に注意」などの注意喚起の標識やLED表示板を設置しています。

 こういった標識や掲示板を見かけたときは、意識的に速度を下げないように注意する必要がありそうです。

渋滞が発生する原因のひとつはサグと言われる場所
渋滞が発生する原因のひとつはサグと言われる場所

 また、合流部付近でも、渋滞は発生しやすくなっています。合流部付近では、合流車に合わせて走行車線の後続車がスピードを落とす必要があります。その結果、走行車線の流れが停滞して渋滞が発生することに。

 また、渋滞にはまって、イライラしたドライバーや少しでもはやく進みたいと思ったドライバーのある行為によって、さらに渋滞が深刻化することもあるようです。

 渋滞中の高速道路を走行する際に避けるべき行為について、NEXCO中日本は以下のように話します。

「むやみに車線変更することや追い越し車線に留まることは、渋滞を発生および悪化させる原因となる可能性がございますので、避けてください。

 なお、渋滞している合流箇所では『一番先で』『交互に』合流するファスナー合流をおこなっていただければと思います」

 ファスナー合流とは、高速道路の合流部で合流車線と本線のクルマが1台ずつ交互に合流すること。

 合流車線と本線のクルマがそれぞれバラバラのタイミングで合流していると、本線を走行しているクルマがブレーキを踏む回数が多くなってしまい、渋滞が深刻化します。

 渋滞にはまっていると、どうしてもイライラしてしまうこともありますが、自動車教習所でも学んだ「キープレフト」や「ファスナー合流」の意識を持つことが重要だと言えます。

 ゴールデンウイークや年末年始などの連休は、渋滞が発生しがちですが、ドライバーひとりひとりの意識を変えることで、少しでも渋滞が緩和されるかもしれません。

※ ※ ※

 渋滞時、左車線・真ん中車線・右車線のうち、どの車線が一番はやいかということが話題に挙がることもありますが、車線によって進むはやさが変わることはないとされています。

 そのため、無理な追い越し車線への割り込みをするのではなく、サグで速度を下げないといったことに意識を向けるとよいでしょう。

【画像】「えっ…!」これが1泊3000円の「高速SAホテル」です(30枚以上)

買って終わりじゃない!購入後も進化する最新トヨタ

画像ギャラリー

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【2024年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

1件のコメント

  1. >高速道路の渋滞にはまってしまうと、右車線で追い越しをしようと考えるドライバーもいるかもしれませんが

    というか、渋滞なのに前を走る車を追い越そうとするって、とてつもない自己中の人間の屑でしょ……。
    前を走る車は、渋滞だから遅いのに「その車を追い越したい!」は、ただただ人間の屑。渋滞時の追い越しなんて、まともな人間のやることではない。
    そして、かえって遅くなるwwwとかいったこともあるが、もし、追い越しに成功した場合も<渋滞を悪化>させているよね。「前を走っていた車の前に割込み成功www」で、そいつはわずかに1台分前にいって得することはあるかもしれんが、まわりはただ迷惑なだけ。そういう屑は無理やり割り込むから流れを乱して他の車がブレーキを踏ませられることにもなるし。
    しかも、渋滞時に右車線が車でいっぱいになると、緊急車両がまともにはしれなくなるんだよね。ガラガラの道なら、通行帯違反で右車線をはしりつづけようが(違法ではあっても)迷惑行為にはならんが、渋滞時に右車線走行は、違法な上に迷惑行為。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー