小排気量でもパワフルな「軽ターボ車」なぜ取り扱い要注意?「オイル交換」サボっちゃダメ! もし交換しなかったら一体どうなる?
ターボエンジンを搭載した「軽自動車」はパワフルな加速性能が魅力です。しかし、取り扱いに注意すべき点もあるといい、とくに「エンジンオイル」は自然吸気エンジン車よりも頻繁に交換しなくてはなりません。
「軽ターボ車」の注意点とは?
近年、「軽自動車」の上級化は目覚しく、なかにはコンパクトカーよりも装備が充実しているモデルも少なくありません。
安い維持費も相まって、ファミリーカーとして軽自動車を指名買いするユーザーも増えています。
ただ、装備が充実することによって車両重量は確実にかさむこととなり、排気量の上限が660ccに定められている軽自動車では動力性能がやや物足りなく感じるシーンもあるでしょう。
そんな上級化かつ重量化が進む軽自動車において、余裕の走りを実現してくれるのが「ターボモデル」です。
ターボとは排気の流れを利用してコンプレッサーを駆動させ、エンジンが吸入する空気の密度を高くする機能。
本来の排気量を上回るパワーやトルクを生み出す過給機のひとつとなっており、人気のホンダ「N-BOX」を例にすると、自然吸気エンジンが最高出力43kW・最大トルク65Nmに対し、ターボエンジンは最高出力47kW・最大トルク104Nmと、トルクに至っては1.6倍もパワフルな仕様となっているのです。
このように軽自動車でありながら余裕の走りを実現してくれる「軽ターボ車」ですが、実は注意したい点が存在します。それがエンジンオイルの管理です。
ターボエンジンは前述したようにコンプレッサーによって吸入空気の密度を高める装置が備わっているのですが、このコンプレッサーの羽根は走行状態にもよりますが、1分間で数十万回転以上というエンジンよりもはるかに高い回転数で回っています。
特に排気量が小さい軽自動車ではエンジンの回転数が低いときからターボのコンプレッサーが回り続けることがほとんどで、かなり過酷な状況に置かれているのです。
そんなコンプレッサーの回転部分の潤滑を担っているのがエンジンオイルで、エンジンオイルの交換をおろそかにして適切な潤滑や冷却ができなくなってしまうと、超高回転で回っているターボは焼き付きなどの重大なトラブルを招くことになってしまうというワケです。
実際、ホンダの公式ウェブサイトにも、通常の自然吸気エンジン車ではオイル交換の頻度を「1万kmまたは12カ月ごと」としているのに対し、ターボ車については「5000kmまたは6か月ごと」と半分の交換頻度を推奨しています。
そのため、オイル交換をサボり気味の人や、車検のときにしかオイル交換なんてしない、という人は、突然ターボが破損してとんでもない出費をすることにもなりかねず、注意が必要です。
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意外と軽視されがちなオイル交換ではありますが、過酷な環境に置かれ続ける軽自動車のターボモデルにとっては生命線とも言えるものです。
クルマを長く乗り続けるためにも、定期的なオイル交換やメンテナンスは怠らずに実施しましょう。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
どこかのレポーター?のような人がターボ車は走行後直ぐにエンジンを停止しても大丈夫だし出だす前に暖機運転は必要無いと言う記事を掲載してましたので知らない読者は混乱すると思う
今の時代、ターボタイマーなんて要らないし、
暖気はした方が良いけど、必須ではないよ。
こんな昭和コメントの方が混乱する。
オイル管理がシビアなのは 軽だから ッてよりターボだからじゃあ無いの?排気量の大小にかかわらず排気を動力としてるターボは 電動のは知らンが。