超カッコイイ! 斬新「“サテライト”スイッチ」って何!? どう使う!? もはや懐かしい“SF装備”なぜ流行ったのか
希少な「ピアッツア」オーナーに使い勝手を聞いてみた!
そこで、いすゞ ピアッツァを日常で使用する後藤 和樹さんに、サテライトスイッチの使い勝手について聞いてみました。
「実際にステアリングホイールから手を離さないで操作できます。全体のぱっと見では、どう使うのだろうと迷うのですが、使ってみるとその配置や操作方法が理にかなっていることに気づきます。
ウインカースイッチもそのひとつで、サテライトから生えた板状のスイッチを上下に動かしますが、実は通常のウインカーレバーと同じアクションです」
このほかサテライトスイッチで思い出されるクルマとして、1980年代のシトロエン「ヴィザ」「GSA」「BX」「CX」が挙げられます。
これらではピアッツァ以上に、乗り込んだ際にマニュアルや解説がないと使いこなせないほどの奇抜な設計が特徴です。
しかしこれらのスイッチも実によく考えられていました。筆者はかつてヴィザを所有していたのですが、一度使い方が分かれば、その合理性には感動すら覚えるほどでした。
このほか、ステアリングホイールの根元から翼のように生えたアームの「コントロールウィング」の先にスイッチを設けたスバル「アルシオーネ」のサテライトスイッチも、忘れ得ぬデザインといえましょう。
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かつて思い描き、憧れた未来のダッシュボードは、サテライトスイッチのような「スイッチがいっぱいの先進感」でしたが、まさか逆に「スイッチがなくなる」ことは想像できませんでした。
40年後のクルマの内装は、いったいどんなデザインや設計になっているのでしょうか。興味は尽きません。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。
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