「キープレフト」なぜ必要? とにかく「左に寄れば良い」わけじゃない! いまさら聞けない「正確なルール」と「例外」とは
もうひとつの「キープレフト」のルールとは
そんな「キープレフト」には「道路の左に寄って走行する」以外に、もうひとつのルールがあります。

それが「左側の車線を走行する」というもの。
道路交通法の20条3項では、「両通行帯の設けられた道路においては、道路の左側端から数えて一番目の車両通行帯を通行しなければならない」と定められています。
例えば片側2車線の道路だと左側の車線が「走行車線」にあたり、右側は「追い越し車線」のため追い越し以外での走行はできません。
追い越しをした後に左側の走行車線に戻らなければならないのは、高速道路でも一般道路でも同じなのです。
このルールも大きな枠組みにおいて、「キープレフト」のひとつと言えるでしょう。
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「道路の左側に寄って走行する」という道路交通法18条で定められているキープレフトですが、先述のとおり反則金や違反点数の加算はありません。
しかし、追い越しをした後もそのまま追い越し車線を走り続けることは「車両通行帯違反」となり、こちらは違反点数は1点、6000円の反則金が科せられます(普通車の場合)。
左側通行の日本において、「キープレフト」は安全かつ円滑な交通状況を維持するために必要不可欠なルールですので、初心者はもちろん運転に慣れている人も、改めて「キープレフト」を意識した運転を心がけてみてはいかがでしょうか。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。

















