トヨタのハイブリッドカー「プリウス」を2ドア“ロードスター”に仕立てたCG、その名は「プリウスター」。
　
　海外でクルマのバーチャルチューナーをしているTheo throttle氏が独自に想像し、制作したものですが、プリウスのロードスター版は、あながち「あり得ないもの」でもないかもしれません。

　世界一有名なハイブリッドカーであるトヨタ「プリウス」。5代目となる現行モデルは2022年11月に登場しました。

　これまでのデザインから脱出し、低く構えたフォルムに、ハンマーヘッドデザインのフロントヘッドライトや、横一文字のテールランプ、大きく寝かされたAピラーなど、まるで未来のクルマのようなシルエットとなりました。

　その最新型プリウスをベースとして、海外でクルマのバーチャルチューナーであるTheo throttle氏によって制作されたCGが、この「PRIUSTER（プリウスター）」です。

　4ドアセダンタイプのプリウスが、CGではホイールベースが大きく縮められて2ドアロードスターへと変更。

　特徴的なヘッドライトやフロントグリル、フロントバンパーなどは、従来のプリウスと共通した造形をしていますが、ボンネットは延長され、ロングノーズ化されています。

　サイドデザインは、Aピラーをブラックアウトしたことのほか、ボンネットからリアエンドまでのウインドウラインが低いことも相まって、全高の低さが際立っています。

　ドアミラーはドア付けとなり、カバーもボディ同色のイエローに変更されるなど、細かいデザインまでつくりこまれており、このまま登場してもおかしくないような雰囲気です。

　リアデザインは、横一文字のテールランプやその左右端を下げたデザイン、リアバンパーのデザインなどは踏襲していますが、従来のプリウスには無いトランクが追加されています。

　テールランプの下には“PRIUSTER”の文字が。その上にはストップランプも追加されています。

　また、リアフェンダーの上部に後方に向かって流れるように入ったキャラクターラインや、ブラックのホイールによって、大径のタイヤがさらに大きく見え、ドライバーシートのヘッドレストの後ろには、頭部を守るロールバーも確認できます。

　全体的には、まるでマツダ「ロードスター」のようなデザインにも見えますが、ロードスターよりは全長が長く、GR86の2ドアロードスター版といったところでしょうか。

　先代までの扱いやすい5ドアハッチバックという姿から、背が低いスポーティカールックへと大変貌を遂げた最新型プリウス。

　顧客に買ってもらえる可能性があるならば、なんでもチャレンジをするほど勢いのある今のトヨタですから、プリウスにロードスターが誕生してもおかしくはありませんよね。

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　トヨタは昨今、代表的なモデル名をブランド化し、シリーズ化しようと再構築を図っているように見受けられます。

　昔から大衆モデル「カローラ」は様々なラインナップを用意していましたが、高級車「クラウン」でも、最新モデルではSUVなど4つのバリエーション展開としたり、「プラド」の後継モデルを「ランドクルーザー250」としてシリーズの位置づけを明確化する動きなどは一例といえます。

　そう考えると、世界一有名なハイブリッド車であるプリウスも、さまざまなボディタイプが登場し、シリーズ化されることは、大いにありうることかもしれません。