ホンダ新型「スーパーセダン」登場! 2026年に市販化!? 斬新すぎる超“低全高仕様”「サルーン」の狙いとは
大型ガルウィングドアの4シーターは実現可能!?
そしてサルーンの最大の特徴は、大きなガルウイングドアといっても過言ではありません。
これはコンセプトモデルだから採用されたのか、それとも生産化をにらんだものなのか、デザイナーの清水さんも、開発を担当した本田技研工業 電動事業開発本部 BEV開発センター BEV完成車統括部 BEV商品企画部 部長の中野 弘二さんも、共に明言は避けました。
しかし中野さんは、「技術としては可能ですが、市販に向けてはまだ検討段階です。ただし、全体のフォルム的にはほぼこのままの姿で出せます」とのことでした。
果たして4座(あるいは5座)のガルウイングドアが実現するのでしょうか。
コンセプトモデルとしては過去いくつもの例はありました。
例えば、ランボルギーニ「マルツァル」は、後のエスパーダのコンセプトモデルとして1967年にジュネーブショーで発表され、同年のモナコグランプリにおいてモナコ公国のレーニエ3世がグレース王妃を乗せてパレードしたことで一躍知られるようになりました。
その後カロッツェリアベルトーネのコレクションに収蔵されていましたが、ベルトーネ破綻後オークションに出品され、現在はコレクターのもとにあるという噂です。
マルツァルはカロッツェリア「ベルトーネ」に当時在籍していたマルチェロ・ガンディーニ氏が中心となってデザインされました。
ガンディーニ氏は、世界的に知られるスーパーカーのランボルギーニ「カウンタック」をはじめ、様々なスーパースポーツカーをデザインして来た鬼才です。
その視点で今回のサルーンを見ると、例えばリアのオーバーハング部分の蹴りあがり方は、まるでカウンタックのようにも映り、ディテールにおいてかなり影響があったのかもしれません。
しかし、その全体は全く異なっています。
ホンダ0シリーズのデザインコンセプトは「The Art of Resonance」というものです。
デザイナーの清水さんは次のように話します。
「コンセプトで語っている“アート”とは、本田宗一郎がもともと話していた『機能的な要素だけを突き詰めていっても製品にしかならない。そこに美術的な美しさみたいなものを付与していないとお客様に手に取ってもらえる商品にならない』というところからこの言葉が出てきました。
もうひとつ、アートはお客様の心や気持ちを動かすようなものだと思うのです。そういったプロダクトに我々もなっていきたい。
デザインというと、広義には非常にたくさんの人に向けて、使い勝手よく問題を解決してくれるみたいなプローチがあると思いますし、当然、たくさんのお客さんに共感してもらいたいと思っています。しかし、だからこそホンダを買ったんだよねというコアなファンをまずは作っていきたい。
好き嫌いが出てしまうところもあると思うんですけど、それによってファンを獲得してファンの皆さんに共感していただけるようなアートのようなデザインになっていきたい。そういう意味合いがあります」
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