ホンダ新型「スーパーセダン」登場! 2026年に市販化!? 斬新すぎる超“低全高仕様”「サルーン」の狙いとは
ホンダは、2024年1月に米国で初公開した新型グローバルEV「Honda 0(ホンダ ゼロ)シリーズ」のコンセプトモデルを、3月5日から3月10日までホンダショールーム「Hondaウエルカムプラザ青山」(東京都港区)で国内初公開しました。市販化も想定されているといいますが、どのようなモデルなのでしょうか。
低車高なのに広い!? 驚きのパッケージングを実現できた「技」とは
ホンダは2026年にグローバルで0(ゼロ)シリーズを展開します。これは専用プラットフォームをベースにしたBEV(バッテリーEV:電気自動車)のシリーズ名で、2030年までにグローバルでEVの年間生産200万台超を計画するホンダの要のブランドとなります。
そのコンセプトモデル「SALOON(サルーン)」は、ホンダ0シリーズが目指すコンセプトを最も分かりやすく表現したものだといいます。
2モデルが公開されたコンセプトモデルのうち、サルーンは次世代のセダンと位置付けられたモデルです。
ホンダによると、専用プラットフォームの大きな特徴は3つあり、Thin, Light, and Wise(薄い、軽い、賢い)だと表現しています。
Thinは、フロア高を抑えた”薄い”EV専用プラットフォームにより、低全高のスタイルなどデザインの可能性を拡張するとともに、高い空力性能を実現するもの。
Lightは、原点に立ち返って生み出した独自技術で、これまでのEVの定説を覆す軽快な走りと電費性能を実現していくとします。
そしてWiseは、これまで培ってきた知見と知能化技術の進化により、クルマそのものが賢くなる、ホンダ独自のソフトウェアデファインドモビリティ(SDV)を実現していくことを指します。
今回先行発表されたコンセプトモデルは、それらの狙いが最も表現でき、分かりやすいモデルとして選ばれたそうです。
ではまずはそのデザインから見ていきましょう。
サルーンは、まさに低全高が見事に表現されたシルエットで、一見スーパーカーのようにも見えます。
しかし、その室内は驚くほど広く、ホンダの設計思想のひとつMM思想(マンマキシム、メカミニマム)が見事に表現されています。
その空間を実現できたひとつにはエクステリアデザインの妙がありました。
本田技術研究所デザインセンター e-モビリティデザイン開発室 プロダクトデザインスタジオ チーフエンジニアデザイナーの清水 陽祐さんは、サルーンのデザインに加えた技巧について「クルマを正面から見て、サイドウインドウを立てました」と説明します。そうすることで、低いフォルムのなかでも室内の左右幅を十分に確保したのです。
しかしそうすると、少し貧弱なクルマにも見えてしまう恐れがあり、ボディを内側に少しえぐるようにしたところ、その結果としてホイールが張り出して見えるようになり、スタンスの良さが強調できるようになりました。
これらは0シリーズ全体のデザインの特徴とのことなので、今後出て来る0シリーズも同じような考えが取り入れられていくことでしょう。
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