ぜんぶ分かる? AT車のシフトレバー「2」「S」「B」「L」どんな意味? 一度も使用しない人も…!? いつ使うモノなのか
では「2」「S」「L」「B」の使いどころは?
そんな「2」「S」「L」「B」のシフトですが、使わなくても走行することができるため、どのようなタイミングで使用するのか分からないという人も多いでしょう。

これらはいずれも任意で低いギアに切り替えるもので、先述のように「エンジンブレーキを掛けたいとき」に使うのが一般的。
例えば、長い下り坂を走行する際、フットブレーキだけを使っていると、ブレーキが過熱して正常に機能しなくなる「フェード現象」や「べーパーロック現象」が発生することがあります。
このような事態を防ぐため、「2」「S」や「L」「B」に切り替えエンジンブレーキを効かせることで、フットブレーキの負担を減らしつつ、速度を落とすことが可能になるのです。
また、減速時だけでなく加速時にもこれらのシフトが役立ちます。
登り坂を走行中、ギアが自動的に上がると加速が鈍くなることがあります。そんな場面ではシフトを「2」や「L」などに切り替えてギアを落とせば、強い加速力を取り戻すことが可能。
このようにAT車のシフトを上手く切り替えれば、下り坂や登り坂においてスムーズに走行することができるのです。
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一昔前のAT車のシフトレバーは「P」「D」「R」「N」「2」「L」のようにたくさんのアルファベットが並んでいましたが、近年のモデルでは「P」と「N」がスイッチタイプになったモデルなど、シフトの高性能化とともに簡素化が進んでいます。
今後このままクルマが進化すれば、近い将来は「D」と「R」のみといった、よりシンプルなシフト構成になるかもしれません。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。















