トヨタ最小「コンパクトSUV」生産再開! “ゴツ顔”で人気の「ライズ」どんな人が買ってるの? 最新「納車状況」やライバルを超える「魅力」とは

ライズと「比較検討」するのはどんなクルマ?

 次に話を聞いた甲信越のトヨタ販売店のスタッフは、購入検討時にライズと比較されることの多いモデルについて、以下のように話します。

トヨタ最小のコンパクトSUVとなる「ライズ」
トヨタ最小のコンパクトSUVとなる「ライズ」

「直近で言えば、ライズとホンダ『WR-V』を比較して検討するお客様がおりました。ただしこの2台は写真ではプロポーションが似て見えるかもしれませんが、WR-Vの全長は4325mm、全幅は1790mmとサイズ感が全く異なり、またエンジンの排気量もWR-Vは1.5リッターと大きいのが特徴です。

 それゆえ、この2台は必要とされる使用環境が異なり、お互いに別々の魅力を持つモデルだと私は考えています。扱いやすいコンパクトなSUVでありながら、室内の広さも確保している点がライズのメリットでしょう」(甲信越のトヨタ販売店のスタッフ)

 また、同じトヨタ内ではトールワゴンの「ルーミー」と比較し検討する人もいるとのこと。

 ルーミーはスペース効率を最大化し、ライズ以上に広大な室内空間を備えていることが特徴のモデル。この場合、走りとスペース性のどちらかをより優先するかでユーザーの選択が変わるようで、より大きな1.2リッターエンジンの力強さや運転席の高さからくる目線の見下ろし感と安心感、そしてSUVならではの力強いデザインがライズの魅力として選ばれているそうです。

 最後に、まだ生産は再開されていないもののハイブリッド仕様とガソリンエンジン仕様、それぞれのライズの魅力も聞きました。

「ハイブリッドと聞くと燃費の良さというイメージが先行しますが、走りの印象もガソリン仕様とは異なります。

 まず、ライズのハイブリッド仕様とガソリンエンジン仕様の価格差は約30万円といったところで、これをガソリン代だけで取り戻すとなると、使用状況にもよりますがおよそ7万kmから9万kmほど走行する必要があります。これは一般的には新車から8年間使用したくらいの走行距離ですので、価格差をガソリン代で取り戻すというのは簡単ではありません。

 しかし、ハイブリッドの魅力は“走り”にもあります。モーターのパワーを組み合わせた滑らかな加速感はハイブリッドならではのもの。本来であれば、両方とも乗り比べた上で、好みのモデルを選択いただけるのが理想です」(甲信越のトヨタ販売店のスタッフ)

 この点に魅力を感じる方には、ハイブリッド仕様のライズの受注再開を待ちたいところですが、時期が未定なのが悩ましいところ。

 またヤリスクロスのハイブリッド車は、ライズから切り替えたユーザーも居るためか人気が高まっており、状況によっては年内に納車出来ない可能性もあると先程のスタッフはいいます。

 今後、それぞれのモデルの円滑な生産と納車が進むことが期待されます。

【画像】カッコいい! これがトヨタ最小SUV「ライズ」です(28枚)

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