日産「新型SUV」まもなく登場!? つるつるボディ化? 元祖“超静音”モデル「リーフ」次期型はSUVになるのか

次期「リーフ」は「アリア」より安い「電動SUV」になる!?

 IMXコンセプトのパワートレインは、高出力モーター2基を前後に搭載したツインモーター4WDを搭載。

 最高出力320kW(435PS)/最大トルク700Nmの高出力を受け止めるため、EV専用プラットフォームのボディやシャシー、低重心パッケージを採用しており、クロスオーバーモデルであることを感じさせないフットワークを実現するとしています。

 エネルギー密度をより高めた大容量バッテリーは、一充電あたりの走行距離600km以上にも達する容量が想定されていました。

2代目日産「リーフ」との共通性を感じさせるクロスオーバーBEVのコンセプトモデル「IMXコンセプト」[2017年発表]
2代目日産「リーフ」との共通性を感じさせるクロスオーバーBEVのコンセプトモデル「IMXコンセプト」[2017年発表]

 この構想は、現在の日産のバッテリーEVのフラッグシップであるクロスオーバーSUV「アリア」が目指してきた姿に、非常に似ています。

 ちなみに、2024年2月8日に発表されたアリアのスポーツモデル「アリア NISMO」(91kWh/e-4ORCE)に搭載される、パワーアップされたモーターのシステム最高出力320kWというスペックが、IMXコンセプトと同等なのも偶然とは思えないところです。

 前述の完全自動運転実現はともかく、日産の中長期戦略としても、次期型のリーフがアリアと同じ路線で開発されていくことは間違いないでしょう。

 日産は2代目登場当時の2017年時点で、すでに3代目の次期型リーフの構想をそう考えていたのかもしれません。

 最廉価版でも約660万円というアリアよりずっと安く、軽自動車ベースのサクラよりも、これらのようなしっかりとしたプラットフォームを採用したクロスオーバーSUVは、多くの人が待ち望んでいるBEVの姿ではないでしょうか。

 2023年は新型車の投入がなかった日産ですが、今年2024年は次期型リーフをはじめ、ニューモデルの登場があることを期待したいです。

※ ※ ※

 ハッチバックスタイルの現行2代目リーフは、外観やインテリアに古さが目立ってきたこともあってか、国内の販売状況も芳しくなく、2023年の国内登録台数は1万26台に留まっています。

 一方で軽BEVの「サクラ」は3万7140台で、BEV自体の需要が落ち込んでいる訳ではないとわかります。

 デビュー7年目を迎える今、いつ次期型リーフの具体的な情報が出てきてもおかしくはないタイミングです。

 世界中でBEVの注目が高まるなか、果たして次期型リーフがどのようなクロスオーバーSUVに生まれ変わり起死回生を図るのか、元祖BEVの今後が非常に楽しみです。

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