クルマの「フロアマット」めちゃ汚れてるのになぜ放置されがち? 正しいお手入れの仕方とは?
クルマのボディは汚れが目に付くことから、洗車の目安がわかります。いっぽうで、汚れているのにも関わらず見て見ぬふりをしているのが「フロアマット」です。どのように掃除すれば良いのでしょうか。
じつは「フロアマット」はかなり汚れている!
あまり気にすることがないクルマのパーツとして「フロアマット」があります。新車を購入するときに必ずと言っていいほどディーラーオプションで装着しますし、中古車でもフロアマットがないクルマはほとんど見かけないほど、あって当たり前の定番アイテムです。
フロアマットは、春先に飛散する花粉や、靴や衣服に付着した汚れをキャッチして車内を快適に保ってくれているのですが、クルマのボディは念入りに洗車するのに、フロアマットは敷きっぱなしで、いままで全然洗ったことがないという人も多いのではないでしょうか。
フロアマットは、ゴムやプラスチック製(シリコン製含む)のタイプと、ナイロンやポリピロピレンなどの化学繊維で作られた起毛タイプがあります。メーカーの純正フロアマットは起毛タイプが主流となっています。
どちらが良いということではありませんが、ゴム製フロアマットは防水性、防汚性に優れており、雨の日や濡れ仕事などが多い商用に加え、アウトドアやウインタースポーツなどを趣味とする人に有効です。
車体本体のフロアが濡れるのを防いでくれますし、汚れたら取り外して手軽に洗うことができるのが強みで、耐久性も高いとされています。
一方で、起毛タイプは見た目の高級感だけでなく、花粉やホコリ、砂利など靴や衣服に付着した汚れを長い起毛でキャッチし、車内空間を清潔に保ってくれます。
そして、見た目の高級感を演出するという効果もあるほか、フロアから聞こえてくるメカニカルノイズの軽減など防音効果も兼ね備えています。
ただ、起毛によってホコリや花粉をキャッチし奥に溜め込む性質を持つため、表面に汚れが見えにくいのが長所でもあり短所でもあります。
溜め込んだ花粉やホコリを知らず知らずのうちに足元で踏むたびに車内に舞い上がらせてしまうこともあると、コーティング専門店のスタッフ I氏はいいます。
「洗車で一番忘れがちなのがフロアマットです。あまり清掃されないままで放置されていることが多いですし、実はかなり汚れを溜め込んでいることも多いのです。
また純正の起毛タイプは使い込むと一部がほつれてしまいことがあるのですが、そのまま使い続けている人もおり、ズレたり溜め込んだ汚れがほつれたところから車内に広がることもあります。
特に花粉シーズンは窓を閉め切り、エアコンも内気循環にされている方も多いでしょうから、フロアマットに蓄積された花粉や汚れが車内に広がることも懸念されます。できるだけ、まめに清掃してください」
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フロアマットが汚れたまま放置されがちな要因のひとつに、昨今のセルフ式のガソリンスタンドが増えていることも考えられるといいます。
フルサービス式のガソリンスタンドであれば、スタッフから洗車を勧められ、フロアマットも清掃してもらう機会もありましたが、スタッフと対面しないセルフ式ではそういった提案が受けられず、フロアマットも汚れたままで使い続ける人が増えているのだそうです。
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