ラグジュアリーすぎる新型「ロードスター」誕生! “製作期間”は約5カ月!? 「特注」による超絶VIP仕様「アルカディア・ドロップテイル」がスゴい!
ロールス・ロイスは、コーチビルドの最新モデルとして「アルカディア・ドロップテイル」を発表しました。どのような特徴があるのでしょうか。
内外装の木目が美しい!
英ロールス・ロイス・モーター・カーズは2024年2月29日、3作目のコーチビルド・コミッションとなる「アルカディア・ドロップテイル(Arcadia Droptail)」を発表しました。
アルカディア・ドロップテイルは、クルマの特徴をまったく別のものに作り変えるという、コーチビルドの本質を体現したモデルで、シンガポールでのプライベート・セレモニーにて依頼された顧客に披露されたもの。ロールス・ロイスの現代史における初の「ロードスター」タイプのモデルだといいます。
車名は、古代ギリシャ神話のなかで、美しい自然と完璧な調和を持つ「地上の楽園」として描かれた伝説の世界「アルカディア」にちなんで名づけられました。
依頼した顧客は、2019年にロールス・ロイスのデザイナーから提示された手描きのスケッチに忠実にコーチビルドを制作することを強く希望。「ロードスター」というボディタイプに現代的な解釈を加えたその姿がその顧客の心に響いたのです。
とくに、大胆で低いスタンスやドラマチックなボディラインに加え、くつろぎを与えるキャビンデザインに強く惹かれたとのこと。ドロップテイルの「セイル・カウル(sail cowls)」に船舶からのインスピレーションが隠されていることも気に入った点だといいます。
ボディのメインカラーには、アルミニウムとガラス粒子を混ぜたソリッド・ホワイトが採用されました。このカラーは、光が当たると発泡するようにきらめくだけでなく、ボディに深みをもたらします。
エクステリアのグリルサラウンドや、部分的に曲線が施されたベーンピース、22インチアルミホイールは鏡面研磨が施されました。
内装は、柾目のサントスウッドを使用。そのユニークな木目模様から生まれる豊かな質感と見た目が魅力で、合計233のウッドピースを使っています。そのうちリアデッキは76のウッドピースで構成されています。
そして、熱帯気候を含む世界各地の環境下で使用されることを考慮し、エクステリアのウッド部分はスーパーヨットに使用されるコーティングの採用も検討されましたが、定期的なメンテナンスと再塗布が必要となるため見送られました。その代わりに、1度のみの塗布で長期間効果を維持するビスポーク・ラッカーが開発されました。
このコーティングを検証するために、ロールス・ロイスの専門チームは、世界の極端な天候をシミュレーションできる専用の機械で繰り返しテストを実施。ウッドピースと保護コーティングの開発に合計で8000時間以上を要したといいます。
レザーのインテリアは、2種類の完全ビスポークの色合いで仕上げられました。メインカラーはエクステリアの塗装のテーマと同じくビスポークホワイト、コントラストカラーは厳選された木材を完璧に引き立てるために開発されたビスポークタンを採用しています。
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この贅を尽くしたアルカディア・ドロップテイルは、開発に2年、車両の組み立て作業に5か月かかったという、非常に手の込んだモデルとなっています。
価格は公表されていませんが、かなり高額であることが容易に予想できます。
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