ホンダの最上級「和製スーパーカー」 約6000万円の「2シータ&6速MT」インディイエローパールの極上車とは
「こんなに状態の良いNSXがあったのか」。中古車市場で発見された極上な1台とはどのようなモデルなのでしょうか。
今なお色褪せぬ国産NA最高峰のスポーツカー初代NSX
ホンダのフラッグシップスポーツカーである「NSX」が、中古車市場で新車価格を大きく上回る価格で掲載されていました。
いったいどのようなモデルなのでしょうか。
デビューから30年以上が経過しても、世界に誇るミッドシップスポーツとして名高いのがNSXです。
初代NSXは1990年のバブル真っ只中ということもあり、ホンダのフラッグシップスポーツカーとして惜しみもなく開発費が注がれました。
その代表的なものに世界初となるオールアルミニウム・モノコックボディを採用し、軽量化に大きく貢献しています。
パワートレインは3リッターV型6気筒エンジンをミッドシップに搭載し、ホンダのテクノロジーの代表ともいえるVTECを採用。
当時のホンダはF1のイメージから、自然吸気の高回転エンジンにこだわっていたこともあって、自然吸気エンジンでは国産車初となる、自主規制値の280馬力発生しました。
開発は鈴鹿やニュルブルクリンクで行われ、テスト走行にはF1ドライバーのアイルトン・セナも参加しています。
また質感を追求したこともあり、外装の塗装はコストがかかる水性塗料を採用し、鮮明で鏡のような光沢をもたらしています。
ほかにも当時のスーパーカーは走行性能を重視するあまり、快適性や日常ユースで負担を強いる部分があったのに対し、NSXでは開発段階から日常のつかいやすさも考慮していました。
そのためミッドシップスポーツながらもある程度のトランクスペースが用意されており、ゴルフバックも積載可能になっています。
このようなホンダの技術の集大成ともいえるほどの和製スーパーカーのNSXですが、初代モデルの生産が終了する2006年までに2回のマイナーチェンジがおこなわれています。
最初のマイナーチェンジは1997年におこなわれ、エンジンは3リッターから3.2リッターに拡大、トランスミッションは6速MTとなりました。
2度目のマイナーチェンジは2001年におこなわれ、リトラクタブルヘッドライトから固定ヘッドライトになるなど、外観のリファインがメインとなっています。
このように度重なるマイナーチェンジで熟成を続けた初代NSXは、今でも多くのホンダファンやスポーツカーマニアに支持されています。
そんな初代NSXですが、すでに絶版ということもあって中古車市場では高値で推移しています。
そして新車価格よりもはるかに高額な価格で掲載をされている個体が、中古車情報サイトに掲載されて話題になりました。
そのNSXを取り扱っているのは、新車・輸入車の販売から旧車のレストアまで手掛けてる「iS LARGA」で、初代のなかでも最終型にあたる2002年式になります。
パワートレインは3.2リッター、トランスミッションは6速マニュアルで、カラーはインディイエローパールとなっています。
また今回の個体は、NSXでは希少なルーフの取り外しができるタルガトップ仕様です。
そして走行距離はわずか1万6000kmに加えて、ワンオーナー、ガレージ保管という抜群のコンディションの個体。
そのため今回のNSXの提示価格は、新車価格の約6倍となる5900万円となっていますが、その理由についてiS LARGAの担当者は以下のように話します。
「フルノーマルで走行距離が短いため、20年前の車だけど新品に近くかなり状態が良いものとなっております。希少価値の高い車ですので、強気の姿勢でその価値に見合った価格を設定しました」
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初代NSXは量産車初のオールアルミボディや国産車初の自然吸気280psなど、とにかくスポーツカー史上に名を残すほどです。
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