自転車みたいに「グリス」使ってOK? クルマはどこへ「潤滑油」が必要なのか 愛車のメンテで「絶対にやってはいけない油差し」とは
「クルマに油差していいの?」自動車整備士に聞いてみた
このように、普段の生活利用では特段の必要がない「グリス」使用ですが、自転車と同じような感覚で、あえて使っても「差し支え」は無いのでしょうか?
自動車整備士は、次のように話します。
「自転車にグリスを使用することは一般的ですが、クルマの足回りにグリスを使用することは、自分は聞いたことがありません。
基本的にブレーキやサスペンション部分などは、整備経験がない一般人が手を加えることは危険なので、推奨できないと考えます。
自転車とクルマでは、駆動方法やブレーキの仕組みや複雑さなどが桁違いなので、自転車と同じ感覚で軽く自分でメンテナンスをするというのは、やめた方が良いと思います」
このように、クルマの足回りにグリスを指すことは一般的ではなく、安易に使用するのはリスクが伴います。
特に、シールドされた部品やメンテナンスフリーの設計をされている部品に無理やりグリスを追加すると、シールの損傷やグリスの過剰な蓄積によって「部品の機能障害」を招く可能性があります。また、不適切な種類のグリスを使用することで、部品が劣化したり、性能が低下することもあります。
正しく足回りのメンテナンスを行う際には、まず「メーカーの推奨するメンテナンススケジュールと方法」をきちんと確認することが重要です。
必要な場合は、専門の整備士に相談し、適切な潤滑剤を、適切な場所に、適切な量だけ使用することが大切です。繰り返しますが「安易な自己判断」は禁物です。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。


















