レクサスが新型「和製スーパーカー」を発表か Fを冠する「スポーツSUV」現る!? めちゃ速そうな「RZ F」とは

レクサスが「RZ F」という3文字を商標登録出願したことが明らかになりました。

レクサスにおける「F」の意味とは?

「富士スピードウェイ」の頭文字をとったものとされる「F」は、レクサスにおける高性能モデルをあらわす記号です。
 
 このほど、レクサスが「RZ F」という商標を新たに登録出願したことが明らかになりました。

レクサスが新たに「F」を投入か?(画像はLFAにつけられたFバッジ)
レクサスが新たに「F」を投入か?(画像はLFAにつけられたFバッジ)

 レクサスにおける「F」は、特別な意味を持つ記号のひとつです。

 レクサスによれば、「F」とは「富士スピードウェイ」の頭文字をとったものであり、「それは、世界有数のサーキットトラックで鍛え上げられた、レース直系のDNAを宿すモデルだけが冠することを許されるハイパフォーマンスの証」であるといいます。

 1989年に立ち上げられたレクサスですが、その30年あまりの月日のなかでモデル名に「F」が掲げられたものはごくわずかしかありません。

 初めて「F」の名が付けられたのは、2007年に発売された「IS F」です。

 IS Fは、ミドルクラスセダンの「IS」をベースにしてはいるものの、最高出力423ps/最大トルク505Nmを発揮する5リッターのV型8気筒エンジンを搭載するなど、ベースモデルをはるかにしのぐ性能を誇っていました。

 そのパフォーマンスは、メルセデス・ベンツ「C63 AMG」やBMW「M3」といった同時代の欧州プレミアムブランドの高性能モデルに匹敵するものであり、レクサスのブランド力向上に大きく貢献することとなりました。

 そして、2010年に登場した「LFA」によって、レクサスにおける「F」はひとつの到達点を見ることになります。

 レクサスの技術の粋を集めたスーパースポーツカーとして開発されたLFAは、最高出力560ps/最大トルク470Nmという国産車随一のパフォーマンスを持つ、専用開発の4.8リッターV型10気筒エンジンを搭載し、最高速度は320km/hにもおよぶとされています。

 LFAは、3750万円という当時の国産車随一の新車価格にもかかわらず、販売予定台数の500台は発売後ほどなくして完売しています。

 非常に希少なモデルであるために現在では相場が高騰しており、オークションでは1億円を大きく超える価格で取引されることもめずらしくありません。

 その後、2014年に「RC F」、2015年に「GS F」が登場していますが、いずれも大排気量のV型8気筒エンジンを搭載していることが大きな特徴であり、ベースモデルを大きくしのぐパフォーマンスを持っています。

 また、現在では「F SPORT」と呼ばれるグレードが各モデルに設定されています。

 これは、専用のエアロパーツや足回りなどによって、「F」のハイパフォーマンスのエッセンスを手軽に味わうことができるとして、多くのユーザーから高い評価を受けています。

 一方、「F SPORT」をのぞけば、現時点で「F」が掲げられたモデルはRC Fのみとなっています。

 さらに、そのRC Fも2014年の登場からフルモデルチェンジがおこなわれておらず、やや古さが目立つようになっています。

 また、レクサスは現在電動化を積極的に進めており、そうしたなかで大排気量のガソリンエンジンを搭載してきた「F」が、今後も存続するのかどうかにも注目が集まっています。

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