軽バンからキャンピングカーなど選択肢広がる! 「車中泊」流行から定番化? 一時期増加の「トラブル」 回避方法とは

増えている車中泊トラブル! 快適に車中泊ができる場所はドコ?

 車中宿泊できる場所といえば、これまでは道の駅や高速道路のSA・PA、オートキャンプ場などでした。

 しかし、車中泊人口の増加にともない、専用施設も誕生しています。

「RVパーク」は、快適に安心して車中泊ができる場所として、日本RV協会が公認する車中泊専用施設です。全国の温泉や旅館、道の駅、遊園地など400か所以上にあり、現在も整備が進んでいます。

 利用者も増えており、2023年は1万件を超えました。これは、コロナ前である2019年の10倍にあたるようです。

「RVパーク」では、駐車スペースに余裕があり、トイレはもちろん100V電源が使えるほか、ゴミ処理もでき、クルマで15分圏内に入浴施設もあります。キャンピングカーでなくても利用でき、多くの施設では予約の必要もありません。

 利用料金は、平均すると一泊2000円から3000円程度です。1週間程度の滞在が可能なので、周辺を観光しながら各地のRVパークを巡るという旅も実現可能です。

 一方で、気をつけたいのは、道の駅やSA・PAといった公共駐車場の利用です。

 必要以上に長く滞在する、生活ゴミを置いて帰る、夜間に騒音をたてるといった、公共駐車場の利用目的から外れる行為が問題視されるようになったため、車中泊利用が難しい施設もでてきています。

 車中泊先を決める際のポイントについて、前出の担当者は次のように語ります。

「夜間は騒音に気をつけることや、車中泊ができる場所であるか確認することが大切です。また、RVパークなどを活用するとよいと思います」

車中泊では「プライバシー保護」もトラブル防止には重要な要素(画像はホンダ「N-VAN」のホンダアクセス仕様)
車中泊では「プライバシー保護」もトラブル防止には重要な要素(画像はホンダ「N-VAN」のホンダアクセス仕様)

 また、実際に車中泊する際は、クルマの中に長時間滞在することから、健康管理もポイントになります。

 まず、エコノミークラス症候群を避けるため、同じ姿勢を続けず、こまめに体を動かすよう意識するとよいでしょう。

 そのためには、車内に体を動かせるスペースを確保することが必要かもしれません。また、寝るときはできるだけ水平になり、足が伸ばせる姿勢をとるとよいようです。

 また、適温を保つためにとアイドリング状態で寝ると、排気ガスが車内に入り込み一酸化炭素中毒を引き起こす恐れがあります。

 こうした状況で死に至るケースは毎年のように報告されており、就寝時などは確実にエンジンを切ることが大切といえるでしょう。

※ ※ ※

 自由な時間を過ごし自然に触れられる車中泊の旅は、経験すれば人生が変わる可能性もあります。

 そんな車中泊のための施設も増えており、なかには、一般的には寝泊まりできないお城などに整備されていることもあるようです。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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