第二次「高市内閣」発足へ! 「分刻みスケジュール」を支える「専用車両」がスゴい! 車種は“国産最高級モデル”で「防弾対策」もシッカリ? 日本のトップを動かす「総理大臣専用車」とは

新内閣の発足により、総理大臣も多忙を極めています。その移動をサポートするのが、「総理大臣専用車」です。どのような特徴があるのか、紹介します。

日本のトップを動かす「総理大臣専用車」のヒミツとは?

 2026年2月8日、第51回衆議院選挙が投開票日を迎え、高市早苗 内閣総理大臣率いる自民党は史上最多となる316議席を獲得。第二次高市内閣が発足することとなります。
 
 日本の未来についての注目が集まるなか、内閣を支える「クルマ」も活躍します。なかでも、内閣総理大臣が公務で使う「総理大臣専用車」に注目します。

 まぎれもない日本のトップである内閣総理大臣は、分単位のスケジュールが組まれており、その政治活動は多岐にわたります。霞が関・永田町界隈の移動だけでなく、要人との重要な話の場となる夕食会や23区を出て地方を回るなど、常に移動がつきまといます。

 そうした移動で使用されるクルマが総理大臣専用車です。

総理大臣を支える「専用車」とは?(画像 :yamahide / PIXTA(ピクスタ)・総理大臣専用車ではありません)
総理大臣を支える「専用車」とは?(画像 :yamahide / PIXTA(ピクスタ)・総理大臣専用車ではありません)

 この総理大臣専用車は単独で運用されることはなく、複数のSPが乗る警護車両の黒い覆面パトカーを周囲につけながら、数台の車列を伴って運用され、常にリスクマネジメントと行いながら、万が一のゲリラの襲撃に耐えられるようになっています。

 ただし、アメリカ大統領来日時の走行のように、すべての信号を青にするといったことは実施されず、赤信号でも通常通り停車するなど、周囲のクルマとほとんど変わらずに走行することが特徴です。

 しかし高速道路での合流などは、襲撃や他車との衝突などリスクが大きいことから特殊な動きをすることがあります。車列の先頭を行く警護車が赤色灯を点灯させ、SPも警護車の窓から体を乗り出し、交通誘導を行って、スムーズかつ停止しないように走行します。

 また、万が一襲撃されそうになった場合は編隊を組み、周囲の警護車の赤色灯を点灯させ、緊急走行することもあります。

 さて、総理大臣専用車の気になる車種ですが、現在は複数の車両が運用されていることがあり、タイミングによって異なる場合があります。

 メインで使われているのは最高級乗用車のトヨタ「センチュリー」で、日本のトップが日本の最高級車を使うという意味では、「正しい選択」といえるでしょう。

 センチュリーは1960年代ころから採用され続けており、実績のある車種となっています。通常は2018年に登場した3代目現行型のセンチュリー(セダン)が使用されており、2026年2月現在はまだ、5ドアSUVのセンチュリーは使用されていません。

 さらに、1997年に登場した2代目センチュリーも複数台が現役で使われているのも確認できており、そのうち1台は1997年〜1998年ころからそのまま使用されていると思われる古いナンバープレートの車両もまだ現存しているようです。

 また、センチュリーとは別にレクサスの最高級セダン「LS」のハイブリッドを搭載するトップグレード「LS600h」も導入されています。

 このLS600hも複数台が運用されており、2007年登場の初期モデルや、2013年に実施された大規模マイナーチェンジモデルのどちらもが存在します。

 ただし、2017年に登場した現行型は、まだ総理大臣専用車として採用されていないようです。

 いずれの車両ともに、通常の市販車とはあまり大きな違いがないように思えますが、数多くの専用装備が採用されています。

 まずは防弾装備の数々です。詳細については一切明かされていないものの、総理大臣の乗降時に見えるドアの内側は分厚くなっており、すべてのガラスも防弾車に特有の厚い窓枠となっていることから、確実な装甲が施されています。

 いっぽうで、防弾仕様にすると車両重量がかさむことから、動力性能が不足する可能性があります。

 国外の要人車両では、万が一の緊急退避時を考慮し、パワーユニットや足回り、シャシなどに専用チューンが施されることもあり、総理大臣専用車も緊急退避ができるよう、同様の改造が実施されている可能性が高そうです。

 また、3代目現行型のセンチュリーをベースにした総理大臣専用車は、ホイールが1インチ程度大きくなっており、専用品が採用されている可能性が高いといえます。

 これ以外の特徴は、フロントグリルとリアに青色灯が備わっています。総理大臣が乗車するときに点灯させることから、識別のためのものであることがうかがえます。

 このほか、助手席側ドアミラーに補助ミラーが備わっていたり、国旗掲揚のための台座や、専用回線と思われる電話のアンテナがトランクに備わっているなどの違いがあります。

 なお、ナンバープレートの地名はすべて「品川」で、地方遊説で遠征する際も品川ナンバーの車両を用いていることから、地方で使うたびに輸送していることがわかります。

 またナンバープレートの下4桁は、「20-00」や「50-00」、「80-00」など、キリの良い番号が使われています。「40-00」や「90-00」のような「4」と「9」の忌避番号は使われていないようで、何らかのジンクスがあるのかもしれません。

※ ※ ※

 選挙戦でも全国各地に姿を現した総理大臣専用車。新内閣の発足により、今後もさまざまな場面で忙しく活躍しそうです。

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Writer: 伊勢崎剛志

自動車販売から自動車雑誌編集部を経て、ライターとして独立。趣味も多彩だが、タイヤが付いているものはキホン何でも好きで、乗りもので出かけることも大好物。道路や旅にも精通し、執筆活動はそういった分野をメインに活動。

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