まさかの「ダミー」仕様登場!? 謎の「半固定式オービス」に新種! 神出鬼没な「速度取締り機」の新たな実態とは

大阪府の阪神高速道路で2024年1月末、従来の固定式オービスに代わる「半固定式オービス」に“新たなタイプ”が設置されました。どのようなモノなのでしょうか。

次世代の「半固定式オービス」が阪神高速道路に新登場

 近年になって急激に姿を変えつつあるのが、高速道路などに設置される速度違反自動取締装置、通称「オービス」です。
 
 大阪府の阪神高速道路にも多くの固定式オービスがありますが、最近それらが次々と撤去され、入れ替わるように「半固定式オービス」と呼ばれる新しいタイプが2024年1月末に3か所も設置され、さらに従来とは異なる「ダミー」の仕組みもプラスされました。

「えっ…!」ダミーも含まれているの!? 写真は阪神高速道路 13号東大阪線に設置された「半固定式オービス」設置拠点[撮影:オービスガイド]
「えっ…!」ダミーも含まれているの!? 写真は阪神高速道路 13号東大阪線に設置された「半固定式オービス」設置拠点[撮影:オービスガイド]

 半固定式オービスとは、拠点とよばれる電源などが備わった土台部分のみを複数個所に設置しておき、オービス本体だけを不規則に移動させてゆくタイプです。

 既に阪神高速には3か所の拠点が2021年に設置されていますが、これで計6カ所になりました。

 従来の固定式オービスを6か所作るよりもはるかにコストを抑えることができ、また本体を取り外せるためメンテナンス作業もしやすいと思います。

 6か所の拠点に対しオービス本体は1台か2台なので、本体がセットされていない拠点は空の状態というわけですが、ドライバーは本体の有無が分かりにくいので、全ての拠点で速度を抑えるようになります。

 これで従来の固定式と移動式、そして半固定式のオービスが揃ったことになりますが、その違いはどこにあるのでしょうか。

 従来からある大型の固定式オービスは、365日雨でも風でも常時連続して稼働しますが、設置費用が高いのと、場所が覚えられると効果が下がるとい欠点がありました。

 移動式オービスは神出鬼没でどこにでも設置できますが、警察官が近くにいる必要があるのと、バッテリーの問題で数時間しか運用できません。

 そこで半固定式オービスは、拠点の数を増やすことにより速度抑止できるエリアを増やし、尚且つ連続運用も可能となる優れものです。

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