日産「シルビアミニバン」爆誕! “5速MT×後輪駆動”の「セレビア」に注目集まる! 超贅沢な“4人乗り”「スポーティミニバン」が凄い
花壇(かだん)自動車大学校(仙台市青葉区)は、「東京オートサロン2024」にミニバン「セレナ」とスポーツカー「シルビア」を合体させた「セレビア」を出展し、話題を呼びました。どのようなクルマなのでしょうか。
SR型エンジン+後輪駆動+MTという「共通項」
2024年1月12日から14日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「東京オートサロン2024」では、ミニバンをベースにしたカスタムカーも多く出展されていました。
なかでも花壇(かだん)自動車大学校(仙台市青葉区)のブースには、国産ミニバンの先駆者「バネットセレナ」(初代「セレナ」)に、「シルビア」と同じ “要素”を投影したカスタムカー「SEREVIA(セレビア)」が登場し、多くの来場者の注目を集めていました。
東京オートサロン2024に展示されるカスタムカーのベース車には、ある程度の「トレンド」や「定番」があります。その一方で、ほとんど目にしないようなクルマが現れて、多くの人がクギ付けになることもあります。
そんな一台が、仙台市青葉区の花壇自動車大学校が持ち込んだセレナのカスタムカー「KADAN SEREVIA」です。
セレナはベース車としては比較的メジャーな存在で、近年のオートサロンでも5代目となる現行(C27型)や先代(C26型)は、日産自身も展示を行っています。
しかしこのセレナは、なんと初代の「バネットセレナ」(C23型)。
バネットセレナは、1BOX商用バン・トラックの「バネット」のワゴン版「バネットコーチ」の後継車として、1991年に誕生した、国産ミニバンの先駆的存在でした(なおバンモデルの「バネットセレナカーゴ」も販売)。
グレードによっては電子制御四輪操舵機構の「スーパーHICAS(ハイキャス)」や「ビスカス式LSD」も搭載され、ハンドリングの良さも高く評価されました。
215/45R17というワイドタイヤを履き、ローダウンされた花壇自動車大学校のバネットセレナのテーマは「スポコン(スポーツコンパクト)」です。
それに合わせ、車内にスパルコ製のフルバケットシートを4脚装着しています。
しかも本来の3列から2列化され、リアシートは大きく後方に設置。
どこかしら、1995年に発表された、ウィリアムズ・ルノーF1の3.5リッター V10をミッドシップに搭載したスーパーミニバン「ルノー エスパスF1」を思わせていました。
ところでバネットセレナには、「シルビア」と同じ「SR20DE型」2リッター直4エンジンを搭載したグレードがあったほか、後輪駆動車だったことも大きな特徴でした。
つまり大人気スポーツカーのシルビアと同じ “要素” を持っていることになります。
さらにマニュアルトランスミッション(MT)ともなれば、その共通項はさらに増加します。
そこで花壇自動車大学校では、バネットセレナにS14型シルビアのイメージを投影したといいます。
SR20DE型エンジンには5ZIGENのエキゾーストマニホールドを備え、マフラーも変更。
さらにフロントには、S14型シルビア(前期)のバンパーを違和感なくフィットさせています。
外装のペイントは「再生・復活・想像」の意味を持つとされるスカラベが「テーマ」とのこと。
まさに花壇自動車大学校の手によって再生・復活を遂げたバネットセレナといえます。
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バネットセレナとシルビアを合体させた“セレビア”は、バネットセレナを知る人からは懐かしく、知らない人からは新鮮な視点を集めていました。
なお展示中は、うっすらとボンネットを開いていましたが、エンジンがフロントにない(前席下に搭載)バネットセレナでは、ボンネット内はがらんどう。
そのため、多くの人が中をのぞき込んでは「エンジンがない」と首を傾げていました。
過去の名モデルが、こうして新たに日の目を見たり、興味を引くことができるのも、東京オートサロンの楽しみといえるでしょう。
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