超便利なクルマの「FMトランスミッター」 メリットしかない「画期的装備」に注意点も存在? どんな仕組みで音が出る?
実際に使っている人の感想は?
手軽に車内で音楽を楽しめるFMトランスミッターですが、実際に使用している人たちはどんな感想を持っているのでしょうか。
もっとも多かったのは、やはり「スマホのサブスクの曲をそのまま聴けるのがありがたい」という意見。次いで「接続が簡単」、「これ(FMトランスミッター本体)で3000円前後プライスなのはコスパ良すぎ」といったところ。
製品によって機能が異なるため、FMトランスミッター全体にあてはまることではありませんが、「マイク内蔵でハンズフリー通話に対応しているのが便利」や「USBポートは音楽を聴くためだけじゃなく充電もできるのが嬉しい」といった肯定的なコメントも多く見受けられます。
一方で「雑音が入る」や「音質がイマイチ」といったネガティブな意見もありますが、「ラジオを利用する仕組みを考えたらこんなもの」や「昔のものに比べたら全然イイ!」など擁護の声も少なくありません。
また、「少しでも音質を良くするために音源とは有線接続してます」や「音量を上げるとき、カーステレオではなくスマホ側の音量を上げたほうがノイズは少ない」といった自分なりのテクニックを披露している人も。
ラジオの周波数を利用するため、同じ周波数でFMトランスミッターを利用しているクルマが近くにいると音声が混ざったり、ほかの音声が聞こえてしまう混線が懸念されますが、実際のところ「昔ほど利用者がいないせいかほとんどない」という意見が多数。
トラックが並ぶと無線のせいか音声が乱れることが稀にある程度なようです。
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FMトランスミッターは電波を送受信する機械のため、購入に際しては電波法に適合した製品であることが絶対の条件です。FM電波を送信する機能については、無免許で扱える「微弱無線」でなければなりません。
製造元で独自に試験を行って作られた微弱無線設備であれば問題ないのですが、2019年度に総務省が行ったテストでは微弱無線設備の9割以上が基準を満たしていませんでした。
そうした結果を受けてFMトランスミッターを自主回収したメーカーもありましたが、電波法違反は使用者にも罰則があるので、これから購入するのであれば指定試験機関がテストをして微弱無線設備であることが確認されている「ELPマーク」の付いた製品を選ぶのが安心です。
同様に、Bluetooth接続のモデルでは「技術基準適合証明(技適)」と「Bluetooth証明(SIG認証)」を取得していることが絶対条件です。任意の「ELPマーク」とは違いこちらは取得が義務なので、くれぐれも未取得の製品に手を出さないようにしましょう。
FMトランスミッターはUSB端子がついて電源供給も出来て便利なものが多いですが音質に関してはピンキリで中にはオルタネーター系ノイズのような雑音を発するものがあり、FMラジオ局受信時は雑音がないのにトランスミッターで設定した周波数ではノイズ混じりになることがあります。シガーソケットから車両の電源系からのノイズを拾って音楽と共にFM変換してしまうのでしょう。AUXの入力端子やBT、USB入力が有れば良いけど他に外部ソースの入力が無いような古いカーオーディオではFMトランスミッターを使うしかないのですが。
ラジオキー局に合わせてきてジャミングしてくる奴なんなんマジで。